オーキング
07. 3. 26
ウオーキング(小仏峠~城山) <東年協/健歩クラブ・イベント>
行程
日時:3月  24日(土)10時30分~15時
コース:京王線・高尾駅=バス=小仏バス停→小仏峠→城山・標高670m(昼食)→日影バス停=バス=高尾駅(約5km)

はじめに
私は前回(3月15日)の山手線一周・秋葉原→上野駅をサボり、10日ぶりの参加である。
旧甲州街道経由小仏峠のコースも数回歩いたことがあるがバスに乗ったことはない、どんな風に見えるのか楽しみである。
少し気懸かりなことは、天候が下り坂であること。この健歩クラブでは、前日午後7時前のTVの気象情報で当日の降水確率が40%以上であれば中止することになっている。しかし降水確率はアナウンスされる時とされない時がある、このときは「夜なって雨が降る」という放送だった。
念のため気象庁のホームページを見ると降水確率は40%以下を示していた。

閉校となる分校
今日からPASMOを使う、改札口の通過時間がパスネットより速い、挿入→受取に比べかざす方が時間は少なくてすむ。トラブルがないことを望む。
高尾駅には所定の30分前に着いた。見慣れた顔が見えず、霊園に向う人やほかのウオーキング・グループばかり。うろうろ探していると、御年90歳のUさんがやってきた。
「Uさんは山には行かないのでは?」
「そんなことはないですよ」”失礼な”というような顔でおっしゃる。昔は山に登っていたのかもしれない。

バスから見た景色
高尾駅北口のロータリーは狭くバスを転回させるターンテーブルが西の隅に設けられている。 バス乗り場には霊園行きのバスに人が集まっている、その向うの小仏行きの乗り場は時間が早いせいか閑散としている。
しばらくするとメンバーが集まってきた。今日のコースは”山”、あまり集まらないと思っていたが結果的に34名だった。いつもながら感心する。
そろそろ出発の時刻、バスのフロント・ガラスに「2台運行」と表示されている。バスは続けて2台が走行する、ハイキングの季節はやはり乗降客が多いらしい。わが健歩クラブも土曜日に設定されているのは、ウイーク・デイよりバスの運行本数が多いためらしい。

このルートのバスに乗るのは初めてである。バスの中から3月末に閉校になる上長房分校を見た。屋内に紅白の幕が張ってあるようだ、もうすでに終業式は済み静かに退役の時を待っているようだ。
小仏バス停にて・・・
だんだん狭くなる道をバスはうまく対向車とすれ違いながら進む。「蛇滝口」を過ぎる、左の窓から白梅や紅梅が まだまだ見ごろである。「日影」のバス停で3、4人のグループが降りた。われわれ健歩クラブだけがバスに残っている。帰りはここからバスに乗ることになっている。
バスはさらに狭く上り坂になっている道を少しエンジン音を高めながら走る。まわりの梅の花に歓声があがる。
やがて、2台の”貸切”バスは小仏バス停の折り返し場に着いた。

小仏峠へ
時刻は11時、これから標高差350mを登ることになる。リーダーのNさんは山がお得意のようだ、若いときはあっちこっち登山をしたらしい。
今月の13日私は高尾山にそばを食べに登ったが、そのときも仲間といらっしゃった。
この旧甲州街道は、この先しばらく舗装され車が通れる道幅である。お寺の先の斜面に素晴らしい梅林があった。ほとんどが白梅であるが紅梅が文字通り花を添えている。残念なのは天候で曇り空には映えない。
道はヘヤピンし登り坂が急になる、さらに曲がってもとの方角に向う。中央自動車道が右の下の方に見える。
道路わきに数台の車が止められている、いよいよこれから山道である。右手に「影信山」への道、急な階段があった。

小仏峠に着きました・・・
武州と甲州を結ぶ甲州街道はこの小仏から小仏峠を越える道であった、明治に国道をつくるときに今の「大垂水」ルートが選ばれたそうだ。鉄道の中央線はこの旧ルートに沿っている、トンネルのないルートを選んだからそうなったのか。それとも何かがあったのか。
なにせ、多摩地区はその昔神奈川県に属していたが、東京都が水がめがほしいと言って東京都に編入させたそうだから・・・。

さてわがウオーキング部隊はついに舗装のない山道に入り、しばらく歩いて休息を取る。水の流れを小さなコンクリートブロックで高く持ち上げ滝をがつくられている、修行用のものらしい。 そばに小さな祠が設けてあった。
ふたたび山道を登る、途中で数組の下山している人に出会う。高齢の方もいる、中年の人もいる、若い犬を連れた夫婦もいる。

「みなさ~ん、こんにちは」上の方から大きな声が聞こえてきた。 脇に立ち止まって登りを待ってくれている高齢の方、まとめて挨拶しているのだそうだ。
小仏峠には12時くらいに着いた、この上り坂はかなり運動量が多く汗が滲んできた。手持ちの地図によればここは標高548mとなっている。しばしの休息後小仏城山(標高670m)に向う。
Oさんは月に2、3回はこのあたりや影信山にきているそうだ、
城山のお花畑には・・・
元気な方もいる。最長老のUさんもなんとか登っている、私もときどき声をかけてみる。

小仏城山(昼食)
そのUさんが城山の少し手前、NTTの中継施設が見えるあたりで少し遅れてきた、女性のリーダーKさんがそばに付いている。
皆さん、しばしの休憩でUさんを待つ。迎えに行った人がUさんのリュックを背負って上がってきた。
12時半、まあ何とか山頂に着いた。山頂にはかなりの人たちがいるがプラス34され、賑わいが増したようだ。
北風が少々吹いて暖かいという感じはしない、私は甘酒を買って南側の相模湖が見えるテーブルの一角にいたAさん、Hさん、Mさん、Tさんらに加わってコンビニで買ってきたオニギリをたべる。温かい甘酒は体を温めてくれる。

食後山頂をぐるりとまわってみる、残念ながらモヤッていて眺望はよろしくない、相模湖の湖面がかすかに光っているように見える。南の斜面に花畑があり水仙が植えられている、他に青と赤の花があったが名前を知らない。
お昼の休息を取っていると運動量が少ないからだろう、少し寒く感じられ脱いでいたセーターを取り出した。
誰かが「寒いからもう下りようよ」と言い出した。

日影沢を下る
ながいながい日影沢を・・・
13時半集合予定を切り上げ点呼がはじまりすぐに出発。登ってきた方角から日影沢の方へ向う。
この道はいわゆる日影沢林道というらしい、道幅は広く簡易舗装されている。しかし降り勾配はかなり急である。
杉林の中ひたすら歩いている。
私もときどきカメラを構えてみる、しかし沢のなか木々に覆われた世界は写真にならない。

AさんとObさんがメールソフトの話をしている。「どうして、XXの文字は大きく出来ないのか」・・・。 そうかAさんもメールをやっているのか、そのうちアドレスを尋ねてみよう。
しばらくMQさんと話しながら下る。MQさんはブログにこのウオーキング以外にも歩いて書いておられる。そのことやホームページの構成などが話題だった。

こんどはMさんと話をすることになった。
このクラブに入会して3年だそうだ、「あなたが入ってくるまでは一番若くて大変だったんだよ」。
例によって多少冗談を交えておっしゃる。
「あなたはこの街だから、ここらは庭みたいなものでしょう」
「ええ、八王子は広いんです。私は東のはずれ、ここは西端、言葉が通じないんです」冗談を言えるようになった。
列の先頭は下り坂のせいかスタコラ、スタコラかなり離れてしまっている。
この道は一本道だから迷うことはない。「お~い、休んだ方がいいんじゃないの」Mさんの声は聞こえないようだ。
私はすぐ前を歩いているUさんに声をかけてみる、「休まなくていいですか」。
「だいじょうぶ」
休憩の口実がなくなった。

帰り道でも花見物・・・
以前、私は高尾山からこの日影沢に下りたことがあった、その逆をやってみようと合流点を探したが見つからなかった。
ながいながい下りも左手にキャンプ場が見えてきた。リーダー曰く「ここしか休憩場がないんだよ」、冗談好きのリーダーは「まだ、あと同じくらい歩く」
まもなく中央線の電車の音が聞こえてきた。日影のバス停も近い。

ひとり日影から歩く
時刻は2時半、バスは2時43分の予定。他のグループの女性がすでにバスを待っている。
わが健歩クラブの女性ひとりが「お豆腐屋さんに寄って行く」と言って歩き出した。
しばらくして私も”どうせバスに乗っても座れないだろう、途中の梅の花でも見ながら歩くか”と 「私も歩きます」。

いやほんとに梅が見ごろである、民家の庭先に咲いていた辛夷のような花びらだが色がピンク、何だろうか。
この写真の花も名前を知らない、湯の花梅林も見ごろである。湯の花といえば「東京都の歴史散歩」に湯ノ花列車銃撃遭難者慰霊碑のことが記されていた。機会を見て訪れてみよう。
閉校になる淺川小学校・上長房分校を覗いてみる、紅白の幕が張ってあるのは31日に閉校式があるのだろうか。
およそ1時間くらいで高尾駅に着いた。帰りの電車ではウトウト、家に帰って泡般若でひとり反省会。
阿無法比。  (I’m happy)


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