日本戦車シリーズのM24チャフィー

パノラマボックスシリーズはパッケージの箱がそのまま展示用の箱にできるなかなかすぐれたアイデアの製品でしたが、そのための透明フィルムがついているためのコストアップはまぬがれませんでした。そこで、パノラマボックスで製品化されていた戦車を、一般的な箱に換えてシリーズ化したのが、この日本戦車シリーズです。価格はパノラマボックスシリーズが330円だったのに対し、300円と30円のコストダウンがされました。しかし、それによって、何の変哲もないキットになってしまい、それほど人気はなかったように思われます。というのも、その後、顧客獲得の戦略として、アクションタンクシリーズを投入するなど、路線変更が見られるからです。日本ホビーの戦車は、このクラスでもポリキャタピラを採用していました。さらに、35モーターを指定するなど、スケールモデルとしてだけでなく、走行にも気を配った設計がなされていました。しかし、時代は田宮の1/35戦車シリーズへと向かっていったのです。