送信機の動作説明

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digi-xmit

各チャンネルのコントロールスティックには、独立したポテンショメータが取り付けられ、その抵抗値と固定のキャパシタの値から決まる時定数のパルスをタイマーによって生成します。このパルスはマルチプレクサのクロックとしても利用され、各チャンネルのポテンショメータを切り替えながら順に1つのタイマーに接続する働きをします。結果的に各チャンネルのパルスを連結したシーケンシャルなパルス列が生成されます。さらに受信機でデコードする際、パルス列の先頭を認識するために使用する同期パルスを付加して、1周期分のエンコードが終了します。このパルス列は、キャリア発生部と、ドライブ回路の間にある、断続回路のベースを駆動します。キャリアは断続回路の働きにより、タイマで生成されたパルス列によって断続された後、ドライブ回路で増幅され、アンテナに導かれます。こうして、各チャンネルのスティック操作に比例したパルス幅のキャリアの断続の列がアンテナから発信されます。このキャリアの断続の列が繰り返し送信されることになります。なお、断続(AM変調)はキャリア発生部に直接行わず、バッファに行うことで、発信周波数を安定させています。キャリアが存在する部分をマーク、とぎれている部分をスペースと呼びます。スペース部分はキャリアが発生していませんから100%の変調度でAM変調したことになります。また、この変調方式は、パルス幅に応じてスペース部分の位置がシフトするので、パルス・ポジション・シフト・キーイング(PPSK)あるいはパルス・ポジション・モジュレーション(PPM)とも呼びます。FM方式のプロポでは、パルスの断続ではなく、周波数の偏移でパルスの位置を送信するようになっています。