工作教室

田宮1/35MM JS−3をモーターライズにする

最近発売される1/35スケールMMシリーズは、ディスプレー専用になっているので、車輪などすべてが、接着式になっています。モーターライズするためには、車輪はすべて回転できなければなりません。少し大変ですが、次のように加工を施します。

 

リターンローラーは、軸受けがかなり長くドリルする際、中心を決めにくい構造になっています。そこで、軸受けの内径約2.6mm相当のパイプを用意して、まずパイプを軸穴に入れて、それをガイドにして、ドリルします。こうすれば、中心を決めやすくなります。リターンローラーのシャフトには1.9mmの穴をあけ、裏側から2mmアルミリベットで止めます。念のためリターンローラーのあけた穴に少しだけ瞬間接着剤をつけておきます。くれぐれも接着剤があふれてしまわないように注意してください。

ホイールの取り付けには、2mmの真鍮はとめを利用しました。本当ははとめの頭が同径でもっと細い方が穴あけが楽です。穴あけは1mmドリルで中心をしっかり決めてあけ、1.5mm、2mmと順に太いドリルであけます。ホイールキャップの裏側にはガイド用の枠がついていますが、削り取ってください。ホイール側にある突起も削り取ります。ホイールキャップを接着したらやり直しが利きませんからはとめは瞬間接着剤で慎重に取り付けます。注意点はリターンローラーと同じです。

キットでは、スプロケットホイールをポリパイプで止めるようになっていますが、シャフトを固定する必要があるので、アルミパイプをエポキシ接着剤で接着します。内径がシャフトの2mmより大きかったので、ちょうど径の合う真鍮パイプを挿入しました。この真鍮パイプに6角のシャフトをエポキシ接着剤で固定します。接着剤が固まるまで、ホイールとシャフトが直角になるように固定しておきます。直角でないと回転がすりこぎ状になり、動きが悪くなります。

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