鉄道模型にDCC制御システムを導入すると、色々な事が出来ます。導入している方々の目標も様々なので、他人に説明する時に自分の目標としている事を中心に語ります。それが、逆に、知らない方に、解かりづらくしてしまう原因になっているものと思われます。
ここでは、鉄道模型のDCC制御システムで出来る事をまとめます。
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1 |
車両の走行をグレードアップ |
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(1) |
0v〜最大電圧の間を1/100の分解能で、制御出来る為、DCCでは、トランジスタコントローラーの様に、超スロー運転が、可能になります。 |
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(2) |
車両に搭載された各DCCデコーダーに、モーターに掛ける印加電圧の初速値、中間値、最大値、加速値、減速値等を個別に設定する事が可能な為、下記の事が行えます(CV値の設定)。 |
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(a) |
各モーターの特性の違いを吸収出来ます(違うメーカー車両の協調運転等) |
(b) |
DCCデコーダーの出力の最大値を低く抑える事により、お子様のジェットコースター運転を抑制出来ます |
(c) |
DCCデコーダーによっては、上り坂、下り坂の速度変化を抑制する機能を有した物もあります(BEMF) |
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(3) |
DCC制御システムでは、線路には、常に一定の電圧が掛っている為、列車速度(停車中も)に関係なく、室内灯が一定の明るさで点灯します。また、DCCデコーダーのファンクション機能を使うと列車速度に関係なくON、OFFが可能です(但し、この場合は、全ての車両の室内灯がDCCデコーダーでコントロール出来る様にしなければなりません)。 |
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(4) |
DCCデコーダーのファンクション機能を使って、様々なギミックをコントロール可能です。運転している車両に積まれたDCCデコーダーのファンクションの数だけ、同時に使用可能です。また、個別制御可能です(ギミックを搭載し動作させる為の追加工が車両に必要です)。 |
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(a) |
好きな所で警笛を鳴らす |
(b) |
ディーゼルカーのエンジン音等を鳴らす |
(c) |
ホームの発車ベルを鳴らす |
(d) |
前哨燈、尾燈の点灯・非点灯 |
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(5) |
DCC制御システムでは、一度コマンドを送ってしまえば、DCCデコーダーはその状態を保持するので、1個のスロットルで、複数の車両を制御出来ます。但し、同時に速度変更(制御)出来るのは、スロットルによって異なりますが、1〜2台です(他は、状態保持)。
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2 |
複数車両を自由自在に運転出来ます |
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(1) |
DCC制御システムでは、ギャップ等を切らずに同一円周上に複数の車両を配置して、速度だけで無く進行方向も、個別にコントロール出来ます。この機能により下記の事が、簡単に出来ます。 |
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(a) |
自分が制御する各駅停車をお子様の運転(または、状態保持運転)する特急列車の追い越し、通過待ち運転 |
(b) |
分割・併合運転(これを自動化するには、アンカプラー等、更なる工夫が必要です) |
(c) |
速度コントロール以外は、何もしなくても、リバース区間を通って方向転換出来るので、今までのパワーパック(アナログ)運転時の様な、進行方向切替え作業が自動の為、運転者にリバースに関する電気的知識は要りません(コントローラーの他にブースター等が必要です)。 |
(d) |
同一円周上に移動方向の異なる車両が運転出来るので、レイアウト上に2箇所以上交換可能な駅等を設ける事で単線でのすれ違い運転が簡単に出来ます(ポイントをスプリング化すれば、速度コントロールのみ)。 |
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(2) |
当然ですが、1台を定速運転して、のんびりと眺める事も出来ます(実は、自分は、これが1番多いかも) |
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(3) |
ポイントにDCCデコーダーを入れれば、自分のスロットル上からポイント(行き先)を切替え可能です(従来通りのポイントマシン切替えも併用可能です)。
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3 |
簡単なレイアウト配線 |
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(1) |
環境にもよりますが、1週10m程度で、複雑な制御もしないのであれば、DCC制御システムでは、線路への配線は、フィーダー1個で、ポイントの電動化もOKです。よって、ポイントケーブルの引き廻しの苦労が無くなります。 |
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(2) |
複数車両運転に必修だった、ギャップ切りの常識は、DCCの世界では、非常識です。1個の区間でコントローラーの機能(自分のものは、同時運転Max120)とぶつからない様な間隔で、配置出来る車両の数まで運転出来ます。
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4 |
機能追加で、更に運転の幅が広がります |
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(1) |
DCC制御システムでは、各部にギャップを設けて区間を区切る事と、スロットルで人間が制御をする代わりにPCにて制御する事で、自動制御、自動運転が出来る様になります。 |
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(2) |
DCC制御システムでは、自動運転中に、人間が制御する車両を混在して、運転する事が出来ます。 |
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(3) |
DCC制御システムでは、世界的に規格化されたシステムの為、皆で機材を持ち寄れば、複雑な運転に合わせたギャップ等は、作る必要なく、簡単にダイヤ運転が可能になります(この場合は逆にギャップを切らない方が、良いです。ギャップを切るのは、電流容量以上の車両を同時走行させる場合に複数のコントローラー、ブースターで、受け持ち区間を分ける必要がある場合のみです)。
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