DCCの仕組み


ここでは、鉄道模型のDCC制御方式の仕組みを高度な電気的を持ち合わせていない方にも御理解頂ける様に分かり易く説明し、その疑問をこれから解決致したいと思います。ただし、鉄道模型をアナログ方式(パワーパックでの運転)で運転経験のある方を対象にしています。


まず、御存知の通り、鉄道模型のモーターは、DCモーターなので、DC電圧の極性(線路電圧の右側・左側の電圧のどちらが高いのか)で、進行方向が変り、掛かる電圧の大きさで速度が変る事は、鉄道模型のDCC制御でも変りません。

では、どの様にして同一線路上の鉄道模型車両が、各々の方向に各々の速度で、走る事が出来るのかと、疑問に感じている方が、居ると思います。

この疑問に対する答えは、鉄道模型のDCC制御をする為に、モーター車に取り付けたDCCデコーダーにあります。

DCCデコーダーは、レールと、モーターの間を絶縁して、DCCデコーダーの1次側をレールに、2次側をモーターに接続して取り付けます。これにより、DCモーターに供給する電圧と極性は、DCCデコーダーの2次側のみで、1次側は、DCCデコーダーに供給されるエネルギー源(12Vのパルス電圧)をレールに流していれば良い事になります。
よって、DCCデコーダーは、パワーパック(KATO製品で言うと「KC−1」)と同じ役割を果たしている事になります。イメージ的には、パワーパック(KATO製品で言うと「KC−1」)が各モーター車に搭載されているのと同じです。

しかしながら、各モーター車に搭載されているDCCデコーダーを直接、手で触れてコントロールする訳いかないので、鉄道模型のDCC制御システムでは、パルス電圧に意味を持たせて、DCCデコーダーに、個々のDCCデコーダーを識別するIDアドレスと、進行方向や、速度上下等の指示(コマンド)を与える事でDCCデコーダーの2次側、すなわち、DCモーターに供給する、電圧をコントロールしています。




鉄道模型のDCC制御システムでは、これらにより、同一区間上に異なる方向と速度で、走らせる事が、出来るのです。



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