記事タイトル:リコルクについて 


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お名前: 俊ママ   
俊ママでーす。
web松澤さん、ありがとうございました。
リコルクはヴィンテージワインにとって良いことなのですね。
特にグランヴァンならお墨付きをもらったことになるのですね。
聞きかじりでリコルクはワインが閉じてしまうと思い込んでいました。

松澤さんのお言葉の「あくまでワインは脇役です」にハっとさせられました。
どんなお料理にこのワインが合うか考えて、実際に試してみることがワインの
最高の楽しみですよね。

そう言えば、松澤屋さんの試飲会での、あのお料理(松澤さんが作ったのですよね)やチーズ
には主役がお料理でワインが脇役のお考えがあったのですね。あの雰囲気とても気に入って
ます。

ではでは。
[1999年1月12日 11時34分53秒]

お名前: webマツザー   
web松澤です。dim様レスありがとうございます。
 
まず、SO2の件ですが、1級2級シャトーでは聞いたことがないとのことです。
次にネゴシアンに対する誤解ですが、カルベ、ビショーのように主に大衆的なワインを
扱うネゴシアンと違い、ボルドーのグランヴァンについては、古くからのネゴシアンが
あり、彼らを通さずに買い付ける事は、殆どできません。
つまり、リコルクもその流通も古くからの伝統的な方法を変えることは出来ないのです。
なぜ、5大シャトーを始めとするシャトーがリコルクするのか、それはコルクの耐久性
が無くなったときに、ワインは急速に死に向かって行くからです。
またシャトーに寝かされていたオールドヴィンテージワインが時々放出されることがあ
りますが、ラベルやキャップシールを貼ってないワインが多いので、シャトーで新たに
貼られてから出荷されます。
当然そのとき、コルクがよくなければリコルクして出荷するわけですが、外見からは
リコルクしたかどうか判断することは不可能です。

さて、ワインは生き物です、確かに、経年変化により、刻々と表情を変えていきます。
去年開けた同じシャトーの同じヴィンテージが、違っていることの方が当たり前です。
しかし、すべて酸化の方向に向かっているのではなく、その変化もある時はタンニン
が勝ったり、酸味が立っていたり、果実味が立っていたりと一様ではありません。
完璧な飲み頃は、神のみぞ知るところです。
 
しかし、忘れてならないのはあくまでワインは脇役だということです。
素晴らしい料理、素晴らしい雰囲気、そして食事を共にする人々等々、それらが
合わさって、ワインの味を何倍にも、何十倍にも素晴らしい物にしていくのです。
[1999年1月11日 16時9分0秒]

お名前: dim   
うーん。リコルクですか。難しいけど、2つのパターンがありますよね。
一つは、シャトー内で、目減りしたボトルをフルに継ぎ足してリコルクする場合。
すなわち、これ以上目減りをすると問題が生じるとシャトーが判断するケース。
この場合でも、同じビンテージのワインを継ぎ足すか、別のビンテージかどうか
シャトーによって異なります。ここで留意すべき点は、酸化防止のためにSO2
を混入する事で、それにより、リコルクからさほど時が経ていないボトルをあけ
ると、極めてバランスの悪い評価になるという訳です。
二つ目は、シャトーの出張リコルク。SPECTATERには時折広告がでるけど、アメ
リカで良くありますね。有名なシャトーは年に1回程度はあるみたいです。
(詳細については経験がないので解りません)
上述したように、リコルクから時が経ていないものは、バランスが悪いので飲む
時期が難しいことだけは言えると思います。
 その他、ネゴシアンによるリコルクもありますが、よほど信用できる場合でない
限り、避けたほうが賢明だと思います。
  僕自身は、極めて古い(ビンテージにもよりますが)ワインであれば普通にやる
ことで、そんな大したことではないように思っているのですが、松澤屋さん、どう
でしょうか?
問題は、「いつ開けるか」だと思います。
[1999年1月10日 1時13分3秒]

お名前: webマツザー   
web松澤です。
リコルクについてですが、相当誤解があるようなのでご説明しましょう。
プロの立場(?)として、リコルクしていない物とリコルクした物があれば
どちらを取るかといえば、迷うことなく”リコルクした”物です。
リコルクとはネゴシアンやサザビーズ、クリスティーズといった有名な
オークション会社がシャトーにワインを持ち込み、テイスティングし、コルク、
ラベルを貼り替え、同じヴィンテージのワインがあれば補充してくれることです。
まず、ボルドーのネゴシアンは大抵シャトーのオーナーも兼ねているのでその
テイスティング能力は言うまでもないでしょう。
サザビーズ、クリスティーズの国際ワイン部長はマスターオブワインの資格が
ないとなれません。
彼らがokを出したワインの方が、どんな保存状態かわからない物より、遥かに
安心できるのです。
次にリコルクに立ち会うには、ネゴシアンの会社重役の友人、サザビーズ、
クリスティーズの国際ワイン部の社員、王侯貴族が友人にいる、世界的な著名人
である等々、しかも、暇がいっぱいあること、なぜならリコルクはあくまでシャトー
の都合で行われるので、1ヶ月後なんて当たり前だから。
日本からファーストクラスで行って、「リッツのスィートに一ヶ月泊まっているから
よろしく」といえば、ひょっとしてリコルクに応じてくれるかもしれない。
そんな世界です。
 
余談が長過ぎましたが分っていただけたでしょうか。
どうか期待してお待ちください。
[1999年1月8日 14時0分39秒]

お名前: 俊ママ   
俊ママでーす。
松澤屋さんで今度入るワインは”リコルク”されているそうですが
リコルクはそもそもワインにとって良いことなのでしょうか?

リコルクはいったい何かを実際知らない私ですが、開けてはいけないものを
開けてしまったみたいで、しっくりこないのですが、どーなんでしょうかね?
 
アドバイスいただけたら幸いです。
[1999年1月7日 16時56分28秒]

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