このパーカーポイントについては、みんなが集まったときの酒の肴として、
場を盛り上げる話の種として大いに重宝しています。しかも終わりがない!
まず、パーカーはどのように点数をつけるのか確認しましょう。(ボルドーを例に)
ワインが樽に寝かされから、3ヶ月後、2月〜3月に樽からのティスティングを
行います。ここではどのシャトーかわかっています。
さらに6ヶ月後(樽詰め後9ヶ月) にティスティング。
そしてボトリングされた後、ティスティング ここではブラインドでおこなっいる。
しかし、パーカークラスになれば、どのワインをティスティングしているか大体わかっているはず。
ここで、日本人である私たちは混乱してしまう。
10ドルのワインが90点で、60ドルのワインが87点だ。じゃあ10ドルのワインの方が
うまいのか。
今回当社の試飲会で97年ボルドーを20種類以上出して、比較試飲をしてもらったが、
パーカー評価の同じ3,000円のワインと6,000円のワインどちらがおいしいと参加者は、
判断したかというと、概ね価格順と言うことでした。
ということは、私見ですがパーカーはある程度価格ということを織り込んで、点数を
付けているのではないか。
なぜなら、私たち日本人には理解できないが、特にヨーロッパではクラス意識、
階級意識が身に付いているから。
5大シャトークラスを飲む人はそのクラスしか飲まないから、バイヤーズガイドとしては、そのクラスのワインの比較ができればよいと言うことなのか?
また10ドルクラスのワインを飲む人は、そのクラスあたりで比較ができればということが、根底にあるのではないか。
もう一つは考え方、エルメスの布のバッグが15万円、日本製が1万円、同じ様なデザインで、実用性は日本製が95点、エルメスは60点。
どちらを買うか。
日本からパリまでファーストクラスで150万強、エコノミーの格安ツアーホテル付きで、
9万8000円 どちらでいくか。
ほら、もう1本ワインが空いてしまったでしょう。続きはまた。
[2000年4月19日 16時45分16秒]