8月15日に錦糸町「すみだトリフォニーホ−ル」で、松本零士マンガ家生活45周年「交響詩幻想軌道」が
開催されました。これは、まさに松本零士ファンの祭典。ここはその内容と感想をまとめてみました。
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これが当日のパンフレットです。紺地に銀文字のデザインですが、スキャナーでは銀色部分がうまく出ませんでした。 ちなみに裏表紙はどくろです。 |
演奏開始前・・・、会場にはこんなアナウンスが流れていました。「20時発大マゼラン行きにご乗車の方は22番ホームへ、21時発火星行き郊外線は2番ホームへ、18時発幻想軌道にご乗車の方は・・・」メガロポリスステーションのアナウンスです。すでに会場はいい雰囲気になっていました。
そして幻想軌道の汽笛を合図に演奏開始。っとその前に演奏中の注意があります。
「他のお客様のご迷惑となる行為は幻想軌道株式会社の規定により・・・」と話すのは999の車掌さん
(声 肝付兼太さん)です。
1曲目、幻想軌道序曲は、松本先生がいつかアニメのタイトルバックに使いたいと思っていたが、先に使われてしまってくやしがったという「ツアラトゥストラはかくかたりき」にヤマト・999・ハーロックの曲をちりばめた物。(この話は、途中のトークの時松本先生自身が語っていました)
2曲目 宇宙戦艦ヤマト。まず、有名なスキャットが聞こえます。歌っているのは本家の川島和子さん。
そして、続く宇宙戦艦ヤマトの歌。歌うはもちろん ささきいさお氏。会場は燃えまくり。
「宇宙戦艦ヤ〜マ〜ト〜!」もう、ふるえが止まらないと言うかなんというか、大感激です。
続く出発・出撃・勝利はおなじみのヤマトの戦闘曲集。頭の中はブラックタイガー隊乱舞状態。
3曲目 さらば宇宙戦艦ヤマト。白色彗星帝国のパイプオルガン生演奏です。
私自身パイプオルガン生演奏なんて初めてでしたが、何よりすごいのは、本来3人で演奏していたこの曲を一人で演奏してしまったということ。
アンドロメダ〜新コスモタイガーは地球艦隊のテーマとヤマトの戦闘曲です。土星宙域に集結している地球艦隊のシーン(とくにヤマト2のこのシーンは大好きなんで・・)が浮かんできます。
そしてギターソロのデスラーのテーマを経て都市帝国(彗星帝国戦闘曲)。
もう怒濤の展開、オーケストラの生演奏だけに迫力も抜群。頭の中は彗星帝国艦隊大進撃状態。
そして1幕締めは大いなる愛。川島さんのスキャットも加わり最後に大いに盛り上がってあっというまに1幕終了してしまいました。
そして幕間−ここにはいるときもまた凝っていて「次の停車駅はインターミッション、停車時間はインターミッションの1日、地球時間で15分です」という車掌さんのアナウンスが入ります。
ちなみにこの幕間にもクリヤマコト氏が「ヤマトより愛を込めて」のピアノ演奏を披露していました。
そして第二幕
SLの発車音とともに1曲目演奏開始。TV版銀河鉄道999のオープニングと同じ演出です。そしてささきいさお氏再登場。バックには森の木児童合唱団も登場。
いきなり盛り上がります。密かに児童少年合唱団も澄んだ声していてポイント高いです。
2曲目 惜別そして未知への・・・ これは映画版999でメーテルが鉄郎に999のパスを渡したときの曲。ここのシーンはすごく好きなシーンなので、また頭は自己再生ビデオ状態。
3曲目 ワルキューレ・・と4曲目ジークフリート は松本漫画には欠かせないワーグナーです。
先生曰く「ジークフリートの葬送 はグレートハーロックの最期に是非とも使いたい曲」だそうです。
4曲目 THE GALAXY EXPRESS 999は映画の主題歌・ゴダイゴの曲です。
歌うのはタケカワユキヒデ氏。 映画の時の歌そのままではなく、ピアノ伴奏のしっとりとした歌いでした。
(そういえば隣でいっしょに聴いていたMIYA氏が「少し太りましたね」とかいっていた・・・)
5曲目 流浪〜出会い〜挑戦 はTV版999の曲。あまり詳しく知らないけれど、なんか聴いたことあるような・・。
6曲目 アルカディア。映画版999でハーロックが窓外の惑星メーテルを見ながら「男なら負けると分かっていても戦わなければならないときがある」と語った有名なシーンの曲です。ところがこの曲が終わると同時に会場に響くハーロックの声が「男なら・・・」。まさにこのセリフ!そして会場に浮かび上がるどくろの旗。そして水木一郎氏登場。「宇宙の海は 俺の海〜」TV版ハーロックの主題歌です。
この曲が終わると どくろの旗が赤くなり、響きわたるエメラルダスの声。今度はクィーンエメラルダスの登場。曲はOVAの主題歌です。歌っている松本圭未さんが、またきりっとしていてすごくかっこいい。まさにエメラルダス。(ちなみに私はこの方は知らなかったのですがとても良かったです)
そして二幕締めは、この間映画公開していた 銀河鉄道999エターナルファンタジーの曲。不覚にも映画を見ていないので、ビデオで見ないと・・。
気が付くと二幕目も終了していました。
あと、この演奏会では何回か 司会者の緒方恵美さんとの質問形式で、松本先生や指揮者の宮川泰氏のトークがありました。
内容は松本先生のこれからの目標とか、宮川氏のヤマト主題歌誕生秘話・白色彗星のテーマ誕生秘話など、いろいろおもしろい話も披露されました。
先生は「松本漫画の真の完結は35年後」であるとか、「必ず宇宙旅行に行って自分のいない地球をこの目で見る」と語っていました。
また、宮川氏の話は絶妙で、会場は爆笑の連続。とてもサービス精神旺盛な方です。
アンコール1曲目。これが無くては終わらない、真っ赤なスカーフ。再びささきいさお氏熱唱です。
会場も盛り上がる盛り上がる。
そしてアンコール2曲目は出演者総出演でGALAXY EXPRESS 999熱唱。会場も一緒に手拍子で、雰囲気はまさにウィーンフィルハーモニーのニューイヤーコンサートの大トリのラデッキー行進曲。
二幕のときにこの曲をしっとりと歌っていたわけがわかりました。まさに大トリ用にとって置いたんですね。
最後は恐らく予定になかったのでしょうが、アンコール手拍子がなりやまないためか、松本先生と宮川氏が2人で舞台で挨拶をしていました。
本当にあっと言う間の2時間でしたが、とても楽しめた時間でした。
今後も来年・再来年と行われるそうなので、とても楽しみです。