秘太刀馬の骨

藤沢周平


★★★★★★★
 記念すべき見聞録一作目は意外にも小説から(^^;。
 週末実家に帰っていた私は、風邪の病み上がりということもあって、昼間布団でおとなしく寝ていました。そんな時、ふと目に入ったのが、父の本棚にあったこの本です。奇妙な題名に惹かれた私は、すぐに本を手にとって、そのページをめくり始めました。
 秘太刀の伝承者を求め、その流派の高弟5人と次々と立ち会う主人公達。その戦い一つ一つがバラエティに富んだドラマを持ち、まるで一話一話連続ドラマを見るかのような展開。出てくるキャラクターも魅力に溢れる人間ばかりで、その描写は私の想像力を大きく膨らませてくれました。話の最後には落ちまできっちりとつけてあり、読み終わった後、これ程満足感の得られた作品は本当に久々でした!
 普段はマンガばかりで、あまり小説は読まない私ですが、一気に一日で読んでしまいました。それ程面白かったということです!正直、歴史小説がこれ程面白いとは思ってもみませんでした。藤沢周平作品だから面白かったのかもしれませんが、きっちりはまってしまいました。
 実家から熊本に帰るときに、本棚から本を数冊借りて帰りました。その感想はまた後日・・・。

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1999/03/13更新

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