週刊ゴング3月24日増刊号
ジャンボ鶴田引退記念号

日本スポーツ社


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 私は小学生の頃はあまりプロレスには関心が無かったのですが、中学生になって、友人の影響で全日本プロレスを見るようになりました。その頃の全日は、長州力率いるジャパンプロレス軍団が丁度参戦している時期で、全日の鶴田・天龍、ジャパンの長州・谷津を中心に異常な盛り上がりを見せていました。彼等の熱い戦いを見て、私はいっぺんにプロレスファンになってしまいました。当時は鶴田が全日のエースとして君臨していた頃で、判官贔屓で長州側を応援していたものです(^^;。それだけ鶴田が強かったということです。
 その後高校時代に入り、暫くプロレスは見ていなかったのですが、大学に入ってから再び全日の試合をテレビで見るようになりました。この頃は、選手の大量離脱事件の後で、昔と状況は一変しており、若手から成る超世代軍の包囲網の中で、鶴田は孤軍奮闘していました。超世代軍は三沢、川田が中心となり、打倒鶴田を目指し、何度も挑戦していきました。しかし、鶴田は本当に厚い、厚い壁となって立ちはだかりました。その姿はまさに無敵!この男に限界は無いのだろうか?と思わせ、底の無い強さを感じずにはいられませんでした。
 平成4年、不幸にもB型肝炎を患い、突如第一線を退くことになるのですが、結局超世代軍は誰一人鶴田を超えることはできませんでした。そして今でもきっと・・・。
 もうあのダイナミックなジャンピング・ニー、無敵のバックドロップ、そしてあの「オーッ!」を見ることはできません。多くの人にとってそうであるように私にとっての史上最強のレスラーは、間違いなくジャンボ鶴田です。鶴田さん、たくさんの夢と勇気をありがとうございました!

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1999/03/13更新

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