2000/05/03〜05/06
「本場の四川料理を食べに行こう!」
それは父の気まぐれな一言から始まった旅でした・・・。
あとは、唐代の詩人杜甫が住んでいた場所を公園にした「杜甫草堂」に行きました。左の写真がその銅像ですが、本当かどうか、とっても痩せています。高校生くらいの時に習った覚えがあるけれど、杜甫は唐の時代の有名な詩人ですよね。科挙で採用されたお役人だったそうですから、頭は抜群に良かったんでしょう。
で、杜甫は役人として数年間この地に住んでいたそうで、彼にとっては一番心安らかな日々だったとか・・・。彼も成都市民から愛されてるようで、敷地は広大な公園になっていました。
北京に出発する5日の午前中、最後に五代十国時代の前蜀の皇帝の墓、「王建墓」(皇帝王建の墓)を見ました。
ここの内部は撮影禁止だったので写真は無いのですが、墓の内部が見学できて、その造りには驚きました。発見されたとき(第二次大戦中)は、既に盗掘されていて、副葬品は無かったそうですが、棺を置いた台の精巧な彫り物は見事でした。
成都での食事は毎食とも辛くて有名な四川料理。聞きしに勝る辛さで、辛さに強い私でも最後にはお腹を壊してしまいました(^^;。どうも最後に食べた、アヒルの血を固めたとかいう奴が悪かったみたい・・・。帰国後しばらくは、胃の調子が悪くて食事をセーブしてました。四川料理はこのように辛いイメージだけが強いのですが、実は甘い料理も結構ありました。ガイドさん曰く、辛いのと甘いのを交互に食べるものなのだそうです。つまり辛いにしろ甘いにしろ、はっきりとした味付けにするのが四川風の味付けなのかもしれませんね。
お腹がそんな悲惨状況になろうとも、初日に行った麻婆豆腐の発祥の店、「陳麻婆豆腐」(最上段の写真)の味は最高に辛くて本当に美味しかったですよぉ〜。日本の中華料理と違うのは、辛さもそうですが、特に香りが強い点です。麻婆豆腐の’麻’の字がそれを示しているらしいのですが・・・。慣れるまでは気になるのですが、毎日食べてるとそうでもなくなってきて、しまいには食欲をそそるようになってくるから不思議です。お土産に、その店で売っていた麻婆豆腐のレトルトパックを買ってきて、実家で何度か作って(自分で!(笑))食べましたが、とっても美味しかった!!もっとたくさん買ってくれば良かったと少々悔やんでいます。
成都で二泊した後、北京へ行き、「万里の長城」と「故宮」を観光しました。長城も、紫禁城も、巨大さに圧倒され、改めて古代中国の強大さを痛感しました。
北京の街も近代的なビル群が建ち並び、広い道路に行き交う大量の車・・・、貧しいというイメージは全然なかったです。勿論、中国は貧富の差が激しいとの事ですので、一概には判断できませんが、上層の北京市民に限って言えば、携帯電話片手に西洋の人と変わらないファッションで、既に日本人と変わらない生活環境にあるような感じですね・・・。中国の中では田舎の方になる人口200万の成都でも近代化は随分進んでいるのを実感しました。成都のデパートの屋上で、子供達が「ダンス・ダンス・レボリューション」に興じている姿には本当に驚きましたからね・・・(^^;。
北京の人口は、1200万人にも達しているそうです。こういう人達がごく一部といっても、中国人は12億人もいるわけですから、裕福な人が日本の人口に匹敵するぐらいの数になるのは時間の問題かもしれません。ただ個人的な意見ですが、あまり欧米や日本の後を追いかけるような発展はして欲しくないですね。日本のように、日本の良いところがどんどん消えていくような発展ではなく、中国らしさを残した独自の発展の道を歩んで欲しいな〜なんて思ったりしました。
夕食は、北京で一番有名な北京ダックの店(隣の部屋に海部元総理が来てました)に行ったのですが、北京ダック自体は本当に美味しかったですよ。でも、一緒に出てきたサソリの姿焼きだけは、どうしても口にできませんでした・・・(^^;。
その後、中国で大流行の足ツボマッサージにも行きましたが、これはやはり、癖になる気持ち良さでしたね〜。中国にはどこにでもあるようなので、是非中国に行った時は皆さんも試してみて下さい。おすすめです(^^)。
余談ですが、成都のホテルでも北京のホテルでもNHKのニュース(BS放送)は見られたので、高速バスのバスジャックなんかも生中継で見てました。凄い時代だな〜と思う一方で、日本の恥が世界に発信されてるようで、辛いものがありましたね・・・。
2001/01/22更新
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