今年の上野の森美術館で行われた象牙彫刻展に出品した、
「考えガッバ」という根付です。(象牙彫)
彫刻展に出品したときは生地無垢だったのですが、
その後夜叉をかけました。サイズは高さ2.4cm
光悦
新人の現代根付師 光悦さんです。応援してください。^^
musasi
「まかれた綱」 象牙彫 サイズ7×3.5cm
整然と巻かれた綱の上に 鼠が一匹乗っている図です。
musasi
「鼠」 素材:象牙 銘:勝斉 サイズ4×3.5×2.5cm
まるまるとした尾長鼠が綺麗な毛並みで彫られています。
伊藤良一著「根付入門」では 近世の根付として書かれています。
musasi
「横たわる鹿」 象牙彫 大阪(京都?)系 19世紀 高さ20mm、幅40mm
筵(むしろ)の上に鹿が横たわっています。根付の使用に邪魔にならない程度に、
耳や角を巧みに畳み込んだ構図にしています。両目には黒角が象嵌されています。
毛や筵端の編み目の彫り、鹿角や筵裏の模様、蹄のディテール、墨入れなど一切手を抜いていません。
参考までにサザビーズ(1998年9月)に出品された同じ根付師による鹿の写真を掲載します。
予想落札価格は$3000-$4000で、実際の落札価格は$7130(約87万円)でした。
黄楊マニア
珍材料根付 セイウチの犬根付 18世紀 高さ37mm、幅28mm
18世紀の素朴な犬の根付です。セイウチ(海象)はウニコールとは異なります。
ウニコールは角ですが、セイウチは牙を用います。手触りに心地良いトロミがあり、
透明感のある黄色で、結晶質の厚い筋が入っていることが特徴です。
ウニコールと同様、セイウチ牙も高価で江戸時代は北洋から
はるばる持ち込まれました。 
黄楊マニア
「玉獅子」象牙彫り サイズ5.2*3.2*3.3cm
古色の出た玉獅子根付です。玉獅子は根付の題材でも 多い作品です。
しかし なかなか気に入った獅子がなく やっと出会えました。
ずっしりとした 飴色の古色、裏ゆきも丁寧に仕上げてあります。
musasi
「亀」 素材:黄楊 サイズ 4.5×3.0cm
今回の亀は かなり写実的に作られています。手ずれによる いい色と艶が出ています。
musasi
野ざらしの根付です。材質は黄楊。お歯黒が効いてよい色合いになっております。
意匠は定番。ただし友忠に見られるような写実性はなく、野生の狼に特有の「あばら」の彫りも見られません。
かわりに極端なデフォルメがほどこされ、ディズニーのキャラクターにでも使えそうなほど「狼!」という出来に
仕上がっております。毛彫りも丁寧で、なんといっても象嵌された目が印象的です。
漫画のようなフォルムにギョロリとこの目を象嵌した根付師の感性に脱帽の作品です。
Jam Session
「狸」 素材:黒柿 サイズ 高さ4p 幅3.7×2.7cm
照明のせいで赤っぽく見えますが 実物は真っ黒です。
大きくなったタマタマをもてあまして 困っているように見えます。
musasi
「双虎」 象牙彫 石富 19世紀江戸時代 53mm
父虎と子虎が並んで凄みを利かせています。
根付で虎の親子が前後に並ぶのは珍しい構図です。
石富(せきふ)は、どの根付師人名録にも載っておらず、
掲載漏れの江戸時代の根付師と思われます。 
爪先まで細かい彫りが残っており、夜叉染めと
象牙の飴色が素晴らしいです。  黄楊マニア
「兎」 素材:象牙 銘:信緑 サイズ 2.5* 3.0 *4.2cm
現代根付師 信緑さんの兎根付です。彼は象牙細工師でワシントン条約会議で象牙獲得のために
尽力されています。
眼の象眼、兎の表情、毛彫り、色揚げがすごくよくなってきました。応援してください。
musasi
「肥った馬」黄楊 37*47mm
少し小振りの馬根付です。妊娠中なのでしょうか お腹が肥っています。
馬根付・・・根付マニアにとっては 一個は持っていたくなる存在ですよね。
ほとんど無銘なのに なぜか人気のある馬根付でした。
musasi
「駱駝(?)」 鯨歯彫 無銘 18〜19世紀 江戸時代 高さ61mm
非常に悩ましい訳の分からない根付です。背中に五つの瘤があり駱駝のように見えますが、正体は不明です。
根付のどのカタログにも類型は見あたりません。材質は珍しい鯨歯で、細かい毛彫りがあります。
長い年月使用されたようで、慣れが毛彫りを磨り潰しています。
首を後ろに傾けているあたり、京都・岡友系の影響を受けています。右後足の先に破損があったようで、象牙で補修されてい
ます。
鯨歯を象牙で補修している珍しい例です。丁寧に使用されてきた証拠です。
”一朗”と銘が彫られていますが、根付師の名前なのか元の持主の名前なのかよくわかりません。
非常に古い原始的な根付なのかもしれません。お手上げ状態です。
黄楊マニア
「見ざる、言わざる、聞かざる」銘:「光一」置物 素材:黄楊 サイズ幅5.8cm 高さ5.2cm
幕末から明治にかけての作と思われます。眼は象眼されていて 細かい毛彫り
温もりのあるような顔肌、手抜きのない彫り お気に入りの作品です。
この「光一」は上田冷吉著「根付の研究」にも載っていません。
北海道の方が 一匹物のこれと同じ猿をお持ちでした。
musasi
「鼠」 素材:黄楊 サイズ長さ4cm 幅2.5cm 高さ2.5cm
使い込まれた実用品らしく いい色つやが出ています。
岐阜、名古屋系でしょうか。
musasi
「月見兎」象牙刻 銘「勝斎」 明治頃 横35mm幅30mm高42mm
勝斎の作品は ここでは3個掲載されていまして そのうち動物モノは 作品集12に長尾鼠があります。
この作者の特徴は 流れるような毛彫りと 長尾鼠の場合の まるまると顔を大きくしたり 
月見兎では 顔を細くして 月を見上げる方向性を示したりと デフォルメが得意と思われます。
musasi
「虎根付」銘:正直 材質:アサマ黄楊:サイズ:底3.0×3.5センチ×高3.5センチ
初代の伊勢正直だと思います。とろとろに使い込まれており、虎の縞模様が薄くなっています。
実用されていない、きれいな根付よりも、ちょんまげの、昔の人が使い込んでいた物を
掌の上で転がして想像するのが、一つの醍醐味ではないでしょうか?
netuke-kenshi
「珠獅子」 銘:調査中 素材:ウニコール サイズ1.9cm、3.6cm、高さ3.6cm
ウニコールの外皮の螺旋状のラインは 自然で不規則で 人工的なラインではない。
また象牙にはない 外皮部と髄部の組織の差がある。
musasi
非常に珍しい真正のウニコール根付である。
ウニコールとは一角獣鯨の角(牙)のことであり、江戸時代には薬として携帯されるが、価格は非常に高価であった。
そのため、ウニコールに似せた根付も多く存在するので注意が必要。特に、象牙や鯨歯との区別を付けるのが難しい。
ちなみに上田令吉によると、根付師は偽物と見分けが付くように外皮の一部をわざと残して彫刻していることがある旨、
指摘をしている。(「根附の研究」p.18)この根付はその指摘どおりのウニコール根付の見本である。
黄楊マニア
「珠に乗る犬」 無銘 素材:象牙 4.5×3.5×2.0(cm)
台の上で、犬が珠に前足をかけています。ヒビの入り具合、紐通し穴の開き方などから、
18世紀頃の作品かと思われます。
全体の慣れ具合もよく、実際に使い込まれていたことが分かります。
KEN
鹿角の猿根付で、無銘です。サイズ 3.2cmX2.6cmX高さ2.6cm
髄の部分の処理が、ぎりぎり目に入らないよう顔を傾けさせたり、後ろの部分は
「お猿のお尻」になるよう工夫されていたりと、シンプルな意匠の中にもなかなか見所があります。
なにより、可愛らしさに一目で気に入ってしまいました。ころころとどこまでも転がってしまいそうな丸みは、
まさに「根付の意匠ここにあり」といった感じです。見た目から、そんなに新しくもなさそうなんですが、
傷や欠け、毛彫りの摩耗もほとんどありません。
一緒に写っている象牙のうさぎの緒締とひもでつながれて売っていました。
見た感じでは、同一の彫り師ではなさそうですが。紐通しはきれいにVの字に開けられています。
光月