高さ3.1 巾3.5 素材:象牙
京都スクールの作と思われる玉獅子です。玉は獅子の足元の岩のなかに入っています。
小ぶりながらも、空気感のある作行きです。裏を見ると、芯が見て取れます。
砂流し
「鷲と猿」 黄楊彫 銘「一夫」 サイズ37mm×29mm 高さ45mm
猿を鷲が捕獲した図ですが 鷲の目は鼈甲で鋭く獲物を睨み、爪は猿の体や顔をしっかりと
掴み 猿の口は爪にかけられ歪んでいます。鷲のくちばしの中は舌まで透かし彫りされていて
毛並みなども丁寧に彫られています。供箱に「水谷一夫」と書かれています。現代根付師と
思われますが詳細は不明です。
musasi
【 水谷一夫 kazuo 】
1932年東京出身、本名 数夫、師水谷保、彫歴30年、埼玉県在住
印籠箱物等の象牙作品の指物師である父保に師事のあと独立し
独学にて根付及び提げ物を研究し、作品を発表。木彫牙彫りにて根付を制作するが、
中でも指物の技術を生かした箱根付を得意とし黄楊の生地に象牙等を象嵌する技法に定評がある
カリフォルニア州・バワーズ美術館「現代根付展」(97)に出展。
主題:魚、鳥、爬虫類、器物
1998年高島屋現代根付彫刻展 図録より
滋女
「朽ち釣瓶に蛙」 黄楊彫 サイズ32mm×23mm 高さ36.6mm
正直系得意の意匠でありますが 面白い作品です。どこが面白いかと言いますと
蛙の目や釣瓶の釘目には 丁寧に象眼(海松か)されて 蛙の彫りもなかなかです。
しかし 釣瓶の板目の作が落ちるのです。比較に他作品の板目を載せましたが
想像するに 正直工房での作品で 作が一定せず 正直銘が 入れられなかったのでは?
musasi
「見習い」 象牙彫り 銘「らく」 サイズ24mm×23.5mm 高さ32.6mm
楽虫さん作の 見習いです。見習いの兎が やっと 杵を持ち上げている様子が
ほほえましく画かれています。あのバランスで ちゃんと 片足立ちするんです。
目は珊瑚、背中の月は 裏に金箔を貼った鼈甲 ちゃんちゃんこはあかね染め
あまりの可愛らしさに 奥さんに見せたら取り上げられて 小付けになり帯を飾っています。
さすがは「新古典派」楽虫さんの作品です。
musasi
「羊」 黄楊彫 サイズ31mm×32.4mm 高さ30mm
やっと 羊根付が手に入りました。一応 十二支そろった格好になりました。
あとは レベルアップですか。
今回も可愛い系です。優しく、穏やかな顔つきを表現しています。目は象眼してあるようです。
無国籍の根付の目と ぜんぜん違うのですが どこが どう違うか言えません。
ただ 目玉の黒い部分が眼裂いっぱいになっていないようです。黄楊マニアさんが言われる
「媚びを売る目」になっていないということです。
また 在銘だったようですが 可哀想に消されています。
musasi
「狙」 黄楊彫 銘「滋女」 サイズ50mm×31mm 高さ30mm
滋女さんの傑作「狙」を譲ってもらいました。目の迫力といい、全体の形、毛彫り、裏行き
艶 どれをとっても素晴らしい作です。目は鼈甲、ヘゴの二重象眼です。
musasi
可愛く優しい顔の虎ではなく 実際の虎のように「人を襲うような恐ろしい虎」を目指しました。
獲物の気配を感じてゆっくり忍び寄ろうと起きあがる瞬間的な動作をイメージしました。
滋女
「鼠」 黄楊彫 銘「白竜」高さ3.5cm
根付集めだして、2つめにGetしたやつです(^O^)
ルーペで拡大して見てみると、ほんと生きているよう(^O^)
白龍の毛彫りが好きで、気に入っています(^0^)/
ヤッチャン
陶器の現代根付です。゛四六の蝦蟇゛いずみ作 大きさ・・・・・3,8×3,3×2.5
蝦蟇カエルって前足に四本、後ろ足に六本指があるようにみえるから・・・四六の蝦蟇って江戸時代、
油売りの口上で使われていたみたいです。
顔も可愛いけど、色といい、土のものって手触りが素朴で優しくて象牙や木とは違った趣がありますね。
これ買ったら、おまけに蝦蟇の油の緒〆がついてたのよ・・・・ちょっと得した気分でした(笑)
okeya
色々同じようなもの見ましたが、ことのほか躍動感を感じます
(我田引水)。
目を見てると、かわいくて、こちらまでニマニマしてしまう
ような顔つきが好きです(^O^)
提物屋で良く訓練された為か、一本足で立ちます(笑)
ヤッチャン
「波千鳥」 象牙彫 作者「釦屋」 サイズ24×24mm 高さ18.6mm
自称「ド素人」の根付制作者 釦屋さんが古根付を観察し何度も何度もやり直し
だんだん根付になっていく過程のうちの一作品です。リューターだけで毛彫りまで
やってしまう作法です。どこまで進化するのか「ド素人」作家
musasi
「かもめ」 黄楊彫 サイズ46mm×20mm 高さ26mm
水鳥の形で たぶん カモメでしょう。落ち着いた感じに彫られ
紐通し穴も大小 しっかりあけてあります。また 顔が人間っぽく彫られ
面白さを出しています。
musasi
「威」 マンモス牙彫 銘「楽虫」 サイズ35mm×30mm 高さ40mm
楽虫さんの最新作が 虎フリークの私の元にまいりました。
マンモス材を持つのは初めてですが違和感はありません。
岩の上から威嚇する虎の姿をみごとに表現しています。虎の表情、縞模様
筋肉の付き方までわかるような身体、乗っている岩にまで手抜きのない表現。
360度 見所満載の作品です。
musasi
「臥馬」 象牙彫 銘「はいしょう」 サイズ42mm×31mm 高さ24mm
明治の根付師「ばいしょう」作 実際馬が寝ている姿はあまり見ないが
引っかかりのない姿にはいいのでしょう。目には鼈甲象眼がされています。
毛彫りは緻密です。
musasi
「猪」 黄楊彫 銘「紫苑」 サイズ42.8mm×21.2mm 高さ22.7mm
現代根付師 紫苑さんの作品です。
伊勢根付の伝統を受け継いでおられるようです。
2007年3月2日〜3月11日 ギャラリー花影抄 で展示会があっていました。
地に伏して 息を潜める獰猛な猪の様がよく出ています。紐穴もよくできています。
musasi
虎「虎視眈眈」 銘 空観 サイズ横36ミリ×縦40×奥行28 材は朝熊黄楊
純日本の掛け軸とちょっとモダンな虎の組み合わせです。構図が斬新で
掛け軸の中の鼠を狙ってる図です。虎の歯の一本一本まで丁寧に彫り込んであり、
体の縞模様は凹凸を付けてざっくりと表現しています。
syou
「波千鳥」 象牙彫帯留め 
楽虫さんにお願いして作っていただいて「波千鳥」の帯留めです。
波千鳥は古くから家紋などにも見られる意匠です。
今回は帯留めに、別にストラップとして注文された方もあります。
目玉はカーネリアンというかなり固〜い石だそうです。
兎の目に使えるような真っ赤なものから、今回のようなオレンジっぽいものまで
けっこう色の幅があるそうです。musasi
丸鼠  銘:正直  3.5cm
画像のアップにもたえる精緻な毛彫りです。眼は海松の象嵌。
丸鼠の意匠は現代でも彫り継がれ、新鮮さを失わないですね。
作者:「正直」は鈴木新助が初代で、三代まで襲名されています。
やしゃ孫にあたる現代根付作家の正美氏まで、その技法は継続
されています。 
上田令吉「根付の研究」
「伊勢根付‘正直‘の世界」特別展冊子 より
げてもんや
「諌鼓鶏」 象牙彫 サイズ34.8mm×31mm 高さ35.5mm
中国の史話より 昔、唐堯の時代に天下がよく治まり訴訟用の太鼓(諌鼓(かんこ))
も用がなく苔が生え鶏が宿ったという故事から 平和の象徴とされている。
太鼓に海松の釘を象眼し 雄鶏の羽も丁寧に彫られている。
目をつぶって 羽つくろいをやっている静かな雰囲気の根付である。
musasi
「虎渓の虎」 黄楊彫 銘「虎渓」 サイズ30mm×36mm 高さ33mm
岩に乗って 周囲を威嚇する虎 その身体の筋肉の表現は力強い。
かなり愛用されたと思われ手磨れによる景色もでています。
虎渓 好きな作家の一人です。
musasi