玉獅子  海象牙 
海象牙で彫られた「玉獅子」です。玉獅子は大変メジャーで、
多くの作品を見ることができますが、このように、玉を抱えな
がら天を仰ぐ姿の図柄は珍しいのではないでしょうか。ひょっ
とすると、当時流行っていた玉獅子と立ち麒麟を合体させたの
かもしれません。提物屋さんの情報では、穴の様子から18世
紀の作ということでした。
画像では見難いのですが大変丁寧で細かい毛彫りがされています。
亀吉 
  鼠 銘「友一」 黄楊彫  サイズ41.5mm×32mm 高さ20.6mm
友一銘の鼠です。姿は一貫などの名古屋物によく見られる物です。
毛彫りの流れるような線は猩々の髪の毛を思わせます。眼はヘゴあるいは
海松を使った象眼のようです。また よくみると歯も別の素材を象眼しています。
裏行きも丁寧で 指や肉球まで表現しています。
友一の銘には「マルトモ」「テントモ」「大キレトモ」「小キレトモ」あるようで
この個体はテントモになり 正一作という説もあります。
musasi
   子犬の根付、象牙、無銘です。大きさは、3.5×4×3位です。
子犬のかわいさに惚れてしまいました。
購入時には、上になった子犬の右目が欠損しておりましたので、
新たに補修していただきました。
 柏台77
   「群鶏」 一位彫 銘「亮声」
1羽持っていたのだが 卓さんからつがいを譲ってもらい 3羽になった。
すべて亮声作だが 銘の書き方 紐通し穴が違うようで もしかしたら代違いかもしれない。
江黒亮春(1831-1901)―江黒亮忠(1851-1915)―
(長男)初代・江黒亮声(1883-1951)―2代江黒亮声
musasi
   「草鞋に蛙」 黄楊彫 サイズ45mm×33mm 高さ29mm
大振りの 草鞋に蝦蟇が乗った意匠ですが 手抜きがなく 無銘ながらも
いいできです。蝦蟇の目は黒い海松象眼でしょうか。蝦蟇の背中や
草鞋も細工も丁寧な仕事です。
musasi
   「猪」銘:玉泉 サイズ:40×37(mm)
玉泉銘の猪根付です。猪の根付はこのように立ち上がろうとしているか
木の葉などの上で眠っている物が多いようです。
この根付は荒々しい猪というよりは愛嬌のある表情をしており、少し時代は下るようです。
超過労仙人
    臥牛 象牙 「友忠」銘 51×30mm
友忠銘がありますが、スクール?後銘? よく解りません。
サイズが少々小さい様に思います。本歌かどうか自信がありません.
げてもんや
当時 臥牛といえば 友忠銘がついていたと考えてもいいような気がします。
それだけのブランドだったのではないでしょうか? 
裏行きも丁寧な仕事で 半端な仕事ではないと思いますが。 
「友忠銘 臥牛」という作品ですね!
musasi
   「山羊」 象牙彫 銘「正峰」 サイズ2.7cm×2.7cm
太い銘の 正峰になります。眼は二重象嵌です。
印章根付になっていて okeyaコレクションの一つです。
isyii
    「兎」 木彫 銘「為隆」 サイズ36mm×24.5mm 高さ26mm
為隆の兎根付です。名古屋派の濃い染めで ツヤツヤして 丸っこくて 
可愛い系の兎です。上向き加減で 喉元をふくらしデフォルメされています。
眼の象眼もよくできていて申し分ありません。材質は桜のようです。
musasi
    「葡萄 栗鼠」 黄楊彫 銘「正之」 サイズ34mm×38mm 高さ19mm
古来 多幸・多産を象徴する吉祥図として あるいは「武道 律す」に通じる画題として
取り上げられています。
この作品は 柳左風に透かしをかなり使ってあります。目玉もきれいに象眼されています。
正之銘はかなり多く 特定はできません。形としては面白いとおもいます。
musasi
    「虎」 銘 岡信  サイズ 46×33×29
割と大振りの虎です。手に持った感じも、ずっしりと手応え十
分のように思います。表面の艶も綺麗です。中でも、虎の表情
がよく表現されていて、満足しています。
いろんな書籍などで見る岡信の銘と信の字が違うのが気になる
のですが、作品自体はとっても満足しています。
亀吉
    獅子 銘:玉陽斎 サイズ 35mm×35mm
根付の研究によれば「江戸浅草に住す、人物、龍等を作る。天明の頃より明治以前の人なり。
尾崎谷斎の師なり」という浅草派、玉陽斎光雛の獅子根付です。
ぼってりとした耳や大きな鼻など、数多くある獅子根付の中でも特徴的なデザインからすぐ
それとわかります。玉陽斎の銘でも、草書は比較的少ないような気がします。
超過労仙人
    「猪」 象牙彫 サイズ45mm×28mm 高さ33mm
無銘の作ながら ちゃんと目玉も象眼され 鼻や口、牙はデフォルメされて
迫力のある姿になっています。毛彫りも丁寧で 良いつやがでています。
musasi
   「鹿」 象牙彫 銘「蘭川」 サイズ40mm×25mm 高さ25mm
蘭派独特な眼で穏やかさを感じさせる。
鹿の意匠は寿老人の留守模様で 留守模様に関しては 蝙蝠と霊芝で福禄寿
大きな袋と鼠で大黒さまなど 本人を描かず 付属品を描くことで感じさせる。
musasi
   「草鞋に蝦蟇」 黄楊彫 銘「正直」サイズ53mm×30mm 高さ27mm
伊勢正直の代表作のような意匠である。しかし なかなか手に入らなかった。
それが 20年ぶりに入った地元の骨董品さんにあった。
彫りは緻密で 眼は象眼されている。染め、つや共に良好であった。
蝦蟇の肌合い、草履の造形も素晴らしい。
musasi
    「蜜柑龍」 黄楊彫 銘「玉之」 サイズ39mm×34mm 高さ34mm
丹波系得意の蜜柑のなかの龍 蜜柑の中に独特な宇宙観があるらしい。
前出の正秀の作品と比較すると やや小振り、眼が海松象眼だけ 
正秀は象牙に海松の二重象眼となっている。鱗に関しては同じように
緻密に彫られている。正秀のお腹は引っ込んでいて 玉之はふくらんでいる。
「根付の研究」に玉之という中期の根付師が書かれているが同人か不明
musasi
    「親子虎」 象牙彫 銘「友忠」 サイズ3.8×3.6×3.1
虎マニアが友忠銘の虎を手に入れました。友忠の親子虎は図録などでも
時々見かけます。親子の虎の表情や親虎のどっしりした体つきなど
いいと思います。岡言の臥牛と並べてみました。
musasi
    「二羽の兎」サイズは高さ4.6センチ、横3.7センチ。
材質は象牙ではなく、海象の様です。目は鼈甲です。
たっぷりした大きさの愛らしい、ぶちの二羽の兎です。
やっぱ、兎は淋しいと死んでしまうので、二羽なのでしょう。
サボテン
   「兎」 象牙彫  サイズ横4.5センチ、高さ2.6センチ
よく見かけるタイプ?の象牙のうさぎ根付です。
紐通し穴は無く、足の間を通す形です。
耳は小さいので、日本原種の種かもしれません。
サボテン
    「兎」黄楊彫  サイズは横4cm、高さ2.7cm、幅3.3cm
究極?にデフォルメされたウサギの根付です。
丸くて、あたる所がなく根付向けデザインです。
サボテン