「大黒天と米俵」 象牙彫 銘「友親」 サイズ 高さ3.85cm 幅2.3cm
ふくよかでやさしさの溢れる大黒天。愛嬌の有る友親ならではの顔付きです。
顔付きとは裏腹に重そうな米俵を抱え上げようとしてる構図には少々ギャップも
感じますが、お目出度い構図ですから・・と。
握り易く、又、大小の紐穴と米俵の写実性、状態の良さに惹かれてます。
白竜
恵比須さん:長町周山:5cm:3cm:2.5cm:黄楊彩色
彩色途中の根付です、周山には沢山あるそうですがどんな意図があるのでしょうか?
周山独特の色使いは、人気が有ったそうです。
笛吹童子
「京都所司代 板倉重宗」 黄楊彫 サイズ45mm×42mm 高さ25mm
「根付の題材」によると「江戸初期の京都所司代 板倉重宗 茶人としても知られている。
難題を考えて瞑想に耽っているあいだに 茶臼によりかかって眠り込んでしまった」
と ありますが もっと 逸話があるのかもしれません。彫りの繊細さは素晴らしい物が
あります。在銘であってもいいような作品です。大小の紐穴もいい感じです。
musasi
漢の皇帝:象牙:銘有りが解読できず:5x3x2
 鋭い眼と口髭は、人を威嚇します。色々調べましたが、銘は解りません。
象牙の変色が見られますので幾分か時代が在るようです。
笛吹童子
「鬼やらい」 黄楊彫 サイズ37mm×32mm 高さ 27mm
節分の豆に追われて 笠の下に隠れる鬼の意匠です。
筋肉隆々な鬼が体を小さく丸め笠の中に隠れているわけですが
よっぽど怖いのか 笠をしっかり被ろうとして 爪痕がついています。
紐穴は 右足の部分にあります。
musasi
裏いきの感じからして正一かもしれませんね。
吉田ゆか里ちゃまコメント
仙人:象牙:4x3x2cm
 神農か?道教の神の一人で、医術と植物学を司る。脇息にもたれかかり、
一枚の葉を噛んで味見をしている。
 羅漢か? 仏陀の弟子である羅漢は、剃髪と右肩をはだけていること、
そして耳輪を特徴とする。
 どちらにも似ているが、いまいち違います。
ズルズルになるまで使込まれていますが擦れに味があります。
笛吹童子
鬼退治:無銘:根来塗り:5.3x3x2
 節分で豆まき鬼を捕まえて風呂敷に閉じ込めつれて帰る風景が良く出ています。
鬼の表情が旨く彫れています。
笛吹童子
「七福神」 象牙彫 銘「正利」 サイズ45mm×22mm 高さ21mm
緻密に彫られた七福神の船行き図ですが 見所は 裏域の水流紋だと思います。
紐通し穴も いい感じに彫られています。
musasi
俄役者:黄楊:銘:正一:サイズ:50x30
 豊昌の俄役者にはとても及びませんが、なかなか面白い物です。
着物には力を入れていませんが顔の表情、
髪の一本一本を丁寧に仕上げています。
笛吹童子
阮肇仙人:木:無銘:5.5x3.5
籠に鉈を持っての仙人はなかなか見つかりませんでしたが、やっとの事で本にありました。
(ゲンジョウ)仙人ということですが意味までは解りません、
だいぶん手馴れがしていますのでもとの持ち主も可愛がっていたのでしょう。
髪の毛彫り籠のせんびき細かいところは丁寧に彫ってあります。
笛吹童子
「唐子と犬」 セイウチ牙彫 
左手で、犬の足を下から抱えています。たて3,9cm横2,8cm高さ3,2cmです
ishii

この犬の顔と 「正一」銘の犬根付の顔がよく似ています。同系でしょうか。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~musasi01/netuke/102/musa-wan.htm
musasi
「河豚に恵比寿」 象牙彫 サイズ33.5×22.3 高さ30.2mm
ふくの上に恵比寿が乗る・・・というお目出度い意匠です。
目は海松で象眼されています。象牙の位置取りとクラックが なんとなく京都スクールを
想像させます。
musasi
「ぐでんぐでん」 黄楊彫 サイズ43mm×28mm 高さ28mm
okeyaさんのHPに載っている「ぐでんぐでん」と同作です。欲しくって やっと手に入れました。
彫りの特徴は 着物のシワなど片切り刃的に彫っています。作品集の「京都所司代 板倉重宗」
http://www2s.biglobe.ne.jp/~musasi01/netuke/205/musa-cya.htm
とよく似ています。同じ一派ではないかと考えています。
意匠的に なんとなく 江戸っ子が持ちそうな根付ですね。
musasi
「猩々舞」 無銘 黄楊製 高さ3.8cm
ほろ酔い気分で扇子を持って舞う猩々の表情がなんとも可愛いです。
かなり小振りですが、目の中の瞳や髪の線彫り、口の中の歯もきっちり
彫られていますし、絶妙な片足立ちでかなり上手な作だと思います。
着物の菊紋には珊瑚、足袋は象牙、袴には緑のものが象眼されています。
菊紋の菊は菊水=酒の暗喩で、酒好きな猩々を表しているようです。
実際の能装束にも菊紋のものがあります。よく菊慈童と猩々が混同
されると言われますが、とくにそういう事は無いようです。
光月
「卒塔婆小町」 銘「秀正」 サイズ25mm×20mm 高さ52mm
平安貴族社会で才色兼備ともてはやされた小野小町が老いさらばえ
醜い姿でたたずんでいる姿を現しています。つぎはぎだらけのガラの違う衣装、
汚れた感じの髪、醜い老婆の顔など技量が見えます。紐通し穴も十分使い込まれた
ものです。秀正は中期はじめの人と書かれています。
musasi
「寿老人」無銘ですが京都スクール十八世紀の作品です。
寸法:幅約4.3p 高さ約3.5p
肩の飾りの細かい線が、気に入っています。
ヤッチャン
「歯抜き」 無銘 48×32×H49(mm)
虫歯に紐か何かを引っ掛けて抜いているところのようです。江戸の作で、比較的古いものではないかと
思っています。やはり痛いのかそれとも頑張って引っ張っているのか、表情がなかなか愉快です。あと、
根付のくせにちゃんと提げ物つけてますね。
超過労仙人
「蛤と男」 黄楊彫 銘「玉哉」サイズ42mm×33.6mm 高さ42.6mm
蛤に褌をはさまれて引っ張っている男が彫られている。この意匠には
蛤と赤貝があるようで この作品はさしずめ「初な女の深情け」とでも
言えるのだろうか。「玉哉」に関しては「根付の研究」では「木刻をなし
人物、獣類を作る。中期始めの人なり」
musasi
「太鼓と唐子」サイズ縦4cm,横2,8cm、高さ4,2cm
象牙と黄楊を組み合わせた作品です。
楽しそうに太鼓を叩いている唐子がのどかな雰囲気を出しています。
ishii