はんこ(印鑑)の話
インターネット等で電子署名などの話が飛び交ってる今ですが、まだまだ書類は絶えません。そこで、その時に使用する印鑑の話を少し。
1.印鑑の種類
最低持っていたい印鑑の種類
@実印
A銀行印
B認印
C仕事印
D訂正印
普通の人は、印鑑の種類などという物には、それほどこだわりを持っていない。実際、自分もそうだ。しかし、社会に出た場合は、少し考えなければいけない。・・・らしい。
2.印鑑の役割
@実印
ある年齢以上になると、必要になるもの。自分の名前(フルネーム)を崩したものを使用する。用途として、家や車などの不動産系、健康保険等の契約書への使用等。
使用に際し、役所に実印登録をする必要がある。(実際に、実印登録が必要になる契約は、契約時にその印鑑の実印証明を取らなければならない。
A銀行印
その名の通り、銀行・郵便局などで使用するもの。実印の小型判のような感じのもの。用途として、銀行・郵便局などの通帳の印鑑として使用。主に動産系。
B認印
確認等で使用する印鑑。普通の大きさ。用途は宅急便など。
C仕事印
上の3つと違い、主にサラリーマンのみの使用。普通の印鑑の文字は縦書きだが、今の会社では横書きであるため、横になっている。
D訂正印
書類で間違った場合、2本線で訂正するが、その上に、訂正したという意味で押す印鑑。
3.意外に知らない印鑑にまつわる話等
@印鑑の訂正
印鑑を押し、間違った場合、2本線で訂正してる人、いませんか?
でも、その書類は、有効なんですよ。
正しい印鑑の訂正は、間違って押した印鑑の上にちょっとずらしてもう一度押す。これにより、本人が訂正したという確認になる。
A試し押しは危険
印鑑がきちんと押せるかどうか、試す時はよくありませんか?その時、その印鑑が、身に危険を振り起こすこともあるのですよ。
試し押しの時は、上のように、印鑑の上に少しずらして押すようにしましょう。
B捨印は、信用ある金融機関等でのみ押す
たまにしか押す機会のない捨て印。この意味を知っていて押してますか?
この捨て印とは、契約書などで不備があった場合、『契約先で勝手に修正してもいいですよ』ということを契約者が認める印鑑なのです。
つまり、もし貴方が2万円の物を買い、その契約書に印鑑を押し、同時に捨て印を押したとしたら、貴方が買った2万円という金額を5万円などと書き換えられても、貴方は捨て印を押しているので、契約上は成立してしまいます。
捨て印という物は、実は断ることが出来ます。その為、銀行や郵便局などの信用できる場所以外で捨て印を求められた場合は、良く考えてから押しましょう。
Cもっとも危険な白紙委任状
白紙委任状という言葉を聞いたことはありますか?
白紙委任状という物は、真っ白な紙に、自分の名前と印鑑を押し、渡すという物です。
渡した方は、渡された方に、何を書かれても、その紙は、契約として有効となってしまいます。
例えば、その紙に、自分の財産を全て譲ると書かれても、書類上は、サインと印鑑が存在しますから、有効となってしまいます。
白紙にサインと印鑑を押すというのは止めましょう。