リニアモーターカー体験記
2004年4月24日
上海に住んでいると時々聞かれることがある。「リニアって本当に走ってるの?」。いく度となく浦東空港から市内、またはその反対を移動しているが、そう言えば見たことないない。本当に走ってるのか見てみよう、乗ってみようと思い立ったのである。
空港でもリニアの標識なんて見たことないな、と思いつつも空港内を探索する。すると「上海磁浮列車」の標識を発見!本当にあるんだな、と納得してしまった。ちなみに英語表記は「Shanghai Maglev Train」である。
乗車券売り場は閑散としていた。中国名物の長い行列もないし、ちょっと不安になる。しかし、最近値下げした片道50元を支払い購入。VIP席は100元らしいが、たった7分の乗車に100元なんて・・。改札は普通のキップを挿入して受け取る一般的なもの。さあ、いよいよ乗車である。
ホームへは既に「磁浮列車」が停車していた。新幹線と比べて、車輪が無いぶん低い感じだ。車内へ入ると、どちらかと言えば飛行機に近い感覚だろうか?ベルも鳴らずに「スィ〜」と発車した。あまり加速感は感じないが、車内にある速度計は見る見る100キロを超えた。しかし振動や音はあまりない。速度が400キロを超えたるとさすがに早い!という感じがする。途中一箇所カーブがあったのだが、何か遊園地のジェットコースターに乗った感じがした。重力というものを感じたのかもしれない。
最高速度は430キロである。その速度を1〜2分維持した後は、みるみる減速するのであるが、300キロくらいでは、もはや早くも感じられない。30キロを7分20秒で走る(平均すると時速245キロ)という、考えてみるととてつもなく早い乗り物。現在はものの見たさや興味で乗車する人が多いと聞いているが、確かに凄く早い!早く実用化(今も実用化されてるが・・)されて欲しいと感じた。
記念撮影する人で後を絶たない 停車中の「磁浮列車」 車内の様子。中央に速度計がある