「なら・今日の歴史」 凡例!

(1)収録対象としたのはメールマガジンの趣旨に鑑み、基本的に 奈良に関連するものとする。従って上代(神武天皇以降)から 奈良に王権またはその主要な一部の存在した奈良時代までの 全時代(難波京等に都のあった時代、及び長岡京遷都後も含む)を 中心とし、それ以降の時代については吉野にあった南朝関連の 記事など、現在の奈良県に関連のある記事、奈良にゆかりのある 人物についての記事に限る。

(2)日付はすべて当時の暦による。「日本書紀」「続日本紀」など 干支表記の日付換算は別記典拠による。干支の誤りなどにより 日付を確定できない場合は状況や前後の関係から推定することも あり得る。また日付を他の史料等から補った場合は本文に注記する。

(3)年号は遡及した改元が行われた場合は最新の年号を主とし、 改元前の年号を併記する。即日改元の場合はこの限りではない。

(4)南北朝期については(1)の基準により南朝の年号を用い、北朝 年号を追記する。

(5)年号の後に数字で西暦を併記する。(2)によりグレゴリオ暦による 暦年と日付換算上のずれは生じるがこれは無視するものとする。また 上代の紀年は「古事記」日本書紀」とも問題は多く、半年一年の紀年で ある可能性は高いが敢えて記載のまま西暦換算を行う。

(6)出典として記事の典拠となった史料を括弧内に記す。正史など 当該年月日から記事の所在を明らかに出来ない場合は巻・条等を 示す。また、「万葉集」等の歌番号は国歌大観による。

(7)月末三十一日は太陰暦には存在しないため同月の日未詳の 記事等をもって代える。同様に現行暦に存在しない二月三十日の 記事は一月三十一日の条に記載する。

(8)人名・地名・官職等の読みは基本的には別途典拠に従うが、 場合により適宜通用のもの等も用いる。原典からの引用は歴史的 仮名遣いによるが、量的な問題から適宜省略を行い、また概略の 訳にとどめる場合もある。原文が漢文の場合同じ基準で書き下しを 用いる。書き下しは別途典拠にある場合はそれに従い、なければ 独自に行う。

(9)「玉葉」など筆者が原典にあたることが困難な史料については 引用書から孫引きを行うこともある。。

(10)記事の選択はあくまで筆者の恣意により、当該事件の重要性を 示すものではない。また伝説等も含むため、記事の内容が事実である ことを示すものでもない。あくまで、典拠とした史書等に記載されている ことを示すのみである。

(11)主な典拠は次の通り。
「日本書紀」「万葉集」「日本霊異記(日本国現在過去霊異記)」「太平記」   以上、小学館「新編日本古典文学全集」
「続日本紀」    岩波書店「新日本古典文学大系」
「日本後紀」「続日本後紀」「文徳実録(日本文徳天皇実録)」「三代実録 (日本三代実録)」「日本紀略」「吾妻鏡」「扶桑略記」「続史愚抄」    以上、吉川弘文館「新修増補国史大系」
「三国史記」    平凡社「東洋文庫」

(引用について)
  これらの記事はあくまでも史料に準拠しているがその解釈等には異説が ある場合もあることを留意されたい。記事はあくまでも一つの解釈である。 その点を理解した上であれば引用は自由。なお、引用の際にはなるべく メールマガジン「日刊!なら情報」または当ホームページ「Welcome to 奈良」 からの引用であることを記載されたい。

(記事の正誤について)
  記事に誤りなどがあればどしどしご指摘されたい。
メール:oodanuki@yahoo.co.jp
または掲示板まで。

    文責:信楽焼 狸