ちよだ | ||||
基準排水量:3650t | 全長:113m | 全幅:17.6m | 深さ:8.5m | 喫水:4.6m |
主機:ディーゼル2機、2軸 | 出力:11500馬力 | 速力:17kt | ||
装備:深海潜水装置一式、深海救難艇(DSRV)一隻 | 乗員:120名 | |||
解説:潜水艦の救難任務と、母艦機能を併せ持った艦である。 潜水艦救難作業においては、船体中央部に搭載したDSRV(深海救難艇)を用いることで、救助作業の能力向上、効率化が実現できた。 また、再圧室を設け、飽和潜水作業の支援や潜水病の治療も行えるようになっている。 潜水艦母艦機能としては、各種補給品の他に、潜水艦1隻分の乗員の休養、宿泊施設を設けている。 なお、本艦搭載のDSRVは全長12.4m、幅3.2m、深さ4.3mの繭型で排水量は約40t。耐圧殻は三つの球形のNS−90高調力鋼。油漬け均圧交流モーター(30馬力)駆動のシュラウド・リング付きプロペラで4ノットを出し、姿勢制御には船首尾に装備された垂直、水平スラスターを用いて行う。 その運用は中央のプラットフォーム直下のムーンプール(船体に穴が開いて、直接海中に繋がっている)に着水させることで多少の荒天下でも運用が可能である。 そして、着水後は水中で発着架台から自力発進して沈没した潜水艦に向かう。 ソナーや水中TVカメラで潜水艦並びにその救難ハッチを確認したら、付属のマニピュレーターなどを用いることで救難ハッチに船体下部のスカートをドッキングさせる。 その後、マグネットアンカーで船体を固定した後にスカートと船体の間に残っている水を排水する。これによって水圧でスカートと船体が密着することになって固定も強化される。 固定が終了した後にDSRVと潜水艦それぞれの船内気圧を同調させた後にハッチを開いて潜水艦の乗員を収容する。 救助可能人数は一回あたり12名で浮上後に母艦に乗員を降ろした後は再び潜水して救助作業を繰り返す。 |
艦番号 | 艦名 | 進水 | 就役 | 建造所 |
AS-405 | ちよだ | S58.12.7 | S60.3.27 | 三井玉野 |