ミサイル艇「1号」型 | ||||
基準排水量:50t | 全長:21.8m(フォイルボーン時) | 全幅:7.0m | 深さ:3.5m | 吃水:1.4m(ハルボーン時) |
主機:ガスタービン1基、1軸(ウォータージェット) | 出力:4000馬力 | 速力:46kt | ||
兵装:SSM−1B SSM連装発射筒2基、20ミリ多銃身機銃1基 | 乗員:11名 | |||
解説:海上自衛隊初のミサイル艇である。船型はハイドロフォイル(水中翼)型でイタリアのスパルヴィエロ級をモデルとし、その船体に国産の対艦ミサイルであるSSM−1Bを装備している。 なお、諸元に記載されているフォイルボーンというのは、水中翼を用いて船体を水面から離して航行する状態のことを指し、この時、水面部分を貫通するのは水中翼を支えるストラット部のみとなり、造波抵抗を局限して高速を出せるようにしている。 ハルボーンは、低速時に船体(ハル)の浮力で航行する、普通の船と同じ状態のことである。 なお、フォイルボーン時の推進力には、後部水中翼部分方取り入れた海水をウォータージェットを用いて船底から後方に噴射する事による反動を用いている。 なお、ハルボーン時には水中翼は上方に跳ね上げるために、低速航行時にはディーゼルエンジンで船体後部にあるスクリューを回す。 就役後、荒天の日本海においては50トンという小型でしかも水中翼艇の本型の運用には限界があり、また多様化する任務にも追随が困難ということもあって建造は3隻で打ち切られ、200トン型の「はやぶさ」型の整備に移行することとなった。 |
艦番号 | 艦名 | 進水 | 竣工 | 建造所 | 備考 |
PG-821 | ミサイル艇1号 | H4.7.17 | H5.3.25 | 住友浦賀 | H20.6.6 除籍 |
PG-822 | ミサイル艇2号 | H4.7.17 | H5.3.25 | 住友浦賀 | H20.6.6 除籍 |
PG-823 | ミサイル艇3号 | H6.6.15 | H7.3.13 | 住友浦賀 |