そうりゅう型
基準排水量:2900t全長:84m全幅:9.1m深さ:10.3m吃水:7.9m
主機:ディーゼル2基/スターリング機関4基/主電動機1基:ディーゼル・スターリング・エレクトリック:1軸
出力:水上:3400馬力/水中:8000馬力速力:水中20kt/水上12kt乗員:70名
兵装:533ミリ魚雷発射管6門(ハープーンUSMを発射可能)
解説:おやしお型の改型とでも言うべき本クラスであるが、実質的にはあさしお型からうずしお型に移行したのと同等の技術的進化を成し遂げている。
 外形でもっとも特徴的なものが艦尾に備えられた舵で、従来の縦運動と横運動をそれぞれ受け持つ十字型から、X字型の形状に変更された。この形状の特徴としては、すべての舵を運動時に動作させることが可能になるために大きな操舵力、ひいては運動性の向上が期待されることと、舵が斜め方向に突き出しているために着底時または接岸時に舵に損傷を与える可能性が大幅に低下すると言うことである。
 また、セイル前面の船体取り付け部には整流とノイズ低減の目的で整流フィレットが取り付けられている。

 外形以上に従来の潜水艦との違いとして、今回新造時から搭載されることになったスターリング機関があげられる。これは外燃機関の一種で優れた熱効率性を有し、艦内に保有している液体酸素を用いてディーゼル燃料を燃焼させることで駆動して発電を行うことが可能になっている。
 つまり、選考中でもエンジンを駆動させることができるために蓄電池のみの時に比べて大幅な水中行動力の増加が達成されることになる。ただし、本機関は低速航行に用いるための機関であり、高速時には従来と同じように蓄電池の放電によって大出力を得ることになる。
 ほかにも艦内LANによるネットワークや非貫通望遠鏡など随所に新技術の導入が見られ、排水量の増加以上の大幅な性能向上を図っている。

 また、潜水艦の命名基準に瑞祥動物の名前が追加されたことから、海自潜水艦の代名詞であった「○○しおシリーズから抜け出し、また艦番号も501にリセットされたことから、本クラスを名実ともに新世代の潜水艦とする意気込みが感じられる。


艦番号艦名進水竣工建造所
SS-501そうりゅうH19.12.5H21.3.30三菱神戸
SS-502うんりゅうH20.10.15H22.3(予定)三菱神戸
以下建造、
もしくは計画中





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