あきづき型
基準排水量:2350t全長:118m全幅:12m深さ:8.5m吃水:4.0m
主機:蒸気タービン2基、2軸出力:45000馬力速力:32kt
航空機:なし乗員:330名
兵装:5インチ54口径単装砲3基、3インチ50口径連装速射砲2基、533ミリ4連装魚雷発射管1基、対潜ロケット発射機(後日ボフォース4連装対潜ロケット弾発射機に換装)、固定式ヘッジホッグ2基、短魚雷落射機2基(後日3連装短魚雷発射管に換装)、爆雷投射機2基、爆雷投下軌条2基(爆雷投射機と爆雷投下軌条はVDS搭載時に撤去)
解説:日米防衛援助協定により米国の域外調達の形で建造された当時としては大型の護衛艦(建造当時は警備艦で、35年10月1日に警備艦は全て護衛艦へと種別変更された)。
当初はフレッチャー級駆逐艦を基礎とするものであったが、設計は日本側が行い、日本独自の性能を持つ艦となった。
また、127ミリ砲は米空母ミッドウェーが改装したときに降ろされたものが使われている。
艦内は旗艦設備を有し、司令部CIC、司令公室、幕僚室が設けられている。
後日、艦尾には爆雷投射機と爆雷投下軌条に変わり、VDS(可変深度ソナー)が装備された。
「てるづき」は昭和38年3月30日に浦賀水道において貨物船と衝突。艦尾を損傷し、殉職者5人を出す事故を起こしている。
また、本艦は域外調達であるために国産の護衛艦でありながら米国海軍の籍も持ち、「あきづき」はDD−960、「てるづき」はDD−961のナンバーを持っている。

「てるづき」は後に特務艦を経て練習艦に種別変更し、幹部候補生を乗せて遠洋訓練航海を行った。


艦番号艦名進水竣工建造所備考
DD-161あきづきS34.6.26S35.2.13三菱長崎 S35.2.13 編入
S60.3.27 特務艦に種別変更
(ASU-7010)
H5.12.7 除籍
DD-162てるづきS34.6.24S35.2.29新三菱神戸 S35.2.29 編入
S60.3.27 特務艦に種別変更
(ASU-7012)
S62.7.1 練習艦に種別変更
(TV-3504)
H3.6.20 特務艦に種別変更
(ASU-7012)
H5.9.27 除籍

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