わかば | ||||
基準排水量:1250t | 全長:100m | 全幅:9.4m | 深さ:5.8m | 吃水:3.3m |
主機:蒸気タービン2基、2軸 | 馬力:15000馬力 | 速力:26kt | ||
航空機:なし | 乗員:175名 | |||
兵装:なし (改装時に3インチ50口径連装砲1基、固定式ヘッジホッグ1基、爆雷投射機4基、爆雷投下軌条1基(更に後日53センチ連装魚雷発射管装備)) |
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解説:本艦は海上自衛隊の中でも異色の経歴を持つ艦で、元帝国海軍駆逐艦「松」型の一艦「梨」で、終戦直前の7月末に米空母艦載機の攻撃により撃沈された。 昭和29年に引き揚げられたが、艦の状況がよかったために業者が防衛庁に売り込みを図ったが、これはすでに前調査で船体の調査を行っていて、はじめから売り込み目的で引き揚げられたとの疑惑が持ち上がり、結局大蔵省が払い下げを取り下げて業者に引き揚げ費用を払うことで決着を見、艦は防衛庁に移管された。 移管後、艦は被弾箇所の修理のあと改装工事を施して帝国海軍所属の駆逐艦としてではなく、海上自衛隊所属の警備艦(後、護衛艦)として再就役することとなった。 再就役時こそ兵装は未装備ではあったが、その後の改装で兵装を装備。さらに大型の高角測定レーダーを装備することでレーダーピケット護衛艦となり、対潜哨戒機のレーダー画像を自艦中心のものとして見ることができるレーダー・レピーターを装備したりと変化を見せたが、その機能が海自の戦術に適合できなかったという不幸があり、また艦自体が大戦時の設計であるために艦内スペース並びに居住性に難があり、その後は護衛艦籍こそ残ってはいたが、実質的には試験艦として新装備の試験任務に従事した。 |
艦番号 | 艦名 | 進水 | 竣工 | 建造所 | 備考 |
DE-261 | わかば | S20.1.17 | S20.3.15 | 川崎神戸 |
S31.5.31 編入 S46.3.31 除籍 |