4月13日、日曜日。
 目が覚めると、昼だった。
 取りあえず着替えて、飯を食う。
 そこから先は、なにもすることがない。
「あーヒマだ!」
 家にいてもしょうがないので、駅前に出かけること
にした。
 なにをするわけでもないけど、行ってみれば、やる
ことがあるかもしれない…。
 そんな曖昧な理由からだった。


 駅前の商店街にやってきた。
 さて、なにをしようか…。
「Hello there?」
 突然、英語で呼びかけられた。

「あっ、レミィ」
「ハアィ! ヒロユキ」
「こんなところで出会うなんて、珍しいな」
「めずらしーデス」
「遊びに来てんのか?」
「YES。…午前中は学校に行ってて、午後から退屈
なの。ヒロユキも退屈?」
「ああ。死にそーなくらいな」
「そーなの? じゃあ、ヒロユキ、一緒に歩こ」
「いいぜ。退屈人同士な」
「I’m glad!」

「どの辺を歩くんだ?」
「ヒロユキ、この辺り、詳しい?」
「ああ。他に遊ぶような所はねえしな」
「じゃあ、案内して」
「オッケー」


 その日は、レミィと会話を楽しみながら、駅前を巡
り歩いた。
 ほとんど歩くだけなので、金も使わなかったし、時
間だけが過ぎていった。


 4月13日が終わる。
 その日の夜は、珍しく本を読んで寝た。
 さすがに寝つきが早かった。


 14日

桜の花びら