今日もお勤めご苦労さん…かな?
これから楽しい自由時間の始まりだ。
さて、これからどうしようか?
1階を歩く。
よし、1階を歩くぞ。
1階に降りてくると、モップを手に廊下を掃除する
女生徒がいた。
額に汗して一生懸命掃除するそのコは、ロボットの
マルチだ。
「…ふぅふぅ」
息を切らせつつ、ゴシゴシ床をこすっている。
ロボットとはいえ、一生懸命真面目に掃除してる姿
は、端から見てても気持ちがいい。
マルチが、ふぅ…と、一息ついて手を休めたので、
近寄って声を掛けた。
「よっ、マルチ」
「あ、浩之さん、こんにちは」
マルチはにっこりと笑顔で答えた。
「また、ずいぶんと熱心にやってるじゃねーか。感心、
感心」
「わたし、お掃除大好きなんですよー」
「掃除が好きだなんて、変わったヤツだな」
…って、もともとお手伝いロボットなんだし、そう
いうふうに作られてて当たり前か。
「ま、掃除をするのはいいことだ。頑張れよ」
「はいっ、ありがとうございます。みなさんに喜んで
いただけるよう、頑張ってピカピカにみがきます!」
「おっ、気合い入ってんな」
オレは微笑んだ。
A、マルチと話し込む。
B、挨拶して別れる。