今日一日の授業もすべて終わり、生徒がまばらになっ
た教室…。
オレも、のんびりしてないで、さっさと帰りますか。
さて、これからどうしようか?
2階を歩く。
よし、2階を歩くぞ。
教室を出たところで、ぞうきんを片手に、窓ふきに
精を出す女生徒を見掛けた。
メイドロボットのマルチだ。
今日もひとりで掃除してる。
どうせまた、まわりの連中にいいように利用されて、
こき使われているのだろう。
すぐ側まで近付いたのに、マルチはオレに気付く様
子もない。
そこで、オレは――。
A、「わっ!」と驚かす。
B、声を掛けて、さようなら。