「オレのほうは、ちょっとゲーセンでも寄ってこうか
と思って」
「あっ、そうなんですか」
「じゃあな、気を付けて帰れよ」
「はい、じゃあ、また明日」
 笑顔で手を振るマルチと別れ、オレはゲーセンへと
入っていった。


 その日は適当に、小銭分だけ暇を潰してから、家に
帰った。


 夜

早く寝る