「そっか、寂しくなるな…」 オレは、呟くように言った。 「…浩之さん」 マルチも寂しそうに言った。 「…でも、浩之さんにそう言ってもらえて、なんだか わたし、嬉しいです」 そう言って、にっこりと微笑むマルチ。 なんだか、とても健気に思えた。 …明日はぜひ、見送ってやらねーとな。
夜
「飯、風呂、テレビ」