<お勧め?温泉一覧>
【東北】
酸ヶ湯(青森)、青荷(青森)、御生掛(秋田)、乳頭温泉郷(秋田)、川原毛地獄・湯の滝(岩手?)
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<酸ヶ湯温泉(青森)>
青森への、2度目のチャレンジ!の時のお話です。
前回は、名古屋から高速も使わず日本海側まわりで、えっちらおっちらいったのだが今回(といっても'94年夏のことなので7年ぐらい前だが・・・)は、高速を使って一気に青森まで来たのだ。楽である(と言ってもここまで来るのに1日半かかっているのだが、)
しかし、東北の高速は空いてるね。そして、SA(サービスエリア)で自炊している人間が結構いること(我々を含めて)に驚きであった。最初は、車の中で仮眠しようとしてたんだけど、ふとSA内の芝生広場にテント村が・・・
「こんなところでサイトしていいのかな・・・」と思いながらも
「夜だし、邪魔にはならないだろう(みなさんごめんなさい)」ということで設営してしまった。車の中よりは当然快適なのだ。
すこし話がそれてしまったが、「酸ヶ湯について」であった。
さらに昔、旧国鉄時代と記憶しているが、この酸ヶ湯のポスターが印象に残っている。ポスターを知らない人には申し訳ないが、のんびりした雰囲気でとてもいい感じであったのを覚えている。現地に行くと、温泉の周りの環境もすばらしく人里はなれた感じで、すぐ近くにもキャンプ場がある。
またまた、話がそれてしまうが少し東北地方のキャンプ場および、温泉について説明しておく (今はどうか知らないが)。
まずキャンプ場。これは、都市部近郊にいると、最近のキャンプ場と言って思い浮かべてしまうのが「オートキャンプ場」。車で乗り入れ、コインランドリーはあるし(しかも乾燥機付き!)、サイト場の横にコンセントはついているし、「おまえら何しに来たんだ!」と叫びたくなってしまう「屋根なし、壁なしバンガロータイプ」のやつである。
これが、東北地方に来ると「ほっとする」キャンプ場が多い。テント持込で1人数十円から数百円でOK! コンセントは、当然無いので「邪魔な音源が無く、自然の音」が満喫できるキャンプ場である。
次に、温泉。混浴が多い。これも最初は、どきどき(わくわく)するが、慣れてきてしまうと案外気にならないもんである。(初心者が多くいる=有名な温泉 は、なんとなく 「わくわく・・、どきどき・・」 という空気が充満している。)
でやっと話が元に戻るのだが、
酸ヶ湯は、八甲田にも近く割と観光客も多いため、その変な雰囲気が漂っていた。
ここは、千人風呂といって(千人は絶対入れないと思うが)かなり大きな湯船がある。そして、更衣室は男女別々だがそこから同じ風呂につながっている。そして、その湯船を挟んで左が男の洗い場、右が女の洗い場と言う感じで別れている。
問題は、その湯船に中途半端に仕切りがあるのだ!
湯船の半分あたりまで、「ついたて」で仕切られているのだが、その「ついたて」の切れたあたりまで行けば 「女性の陣地」は、丸見え。これは、男心としてはかえって逆効果というもんである。
と言うことで、当然というか情けないというか、男どもは、休憩するときにその仕切りの切れたあたりで湯船から上がり、足だけ湯につけ休憩している(振りをしている?)のである。特に、一番奥の普通に座っていればすべてが見渡せるポジションは、一等地らしく人口密度が高いのであった。
しかし、恥ずかしがり屋の女性も安心してください。かなりの湯気で、よっぽど目のいい人で無ければきっちり見渡すことはできないのだ。(確認済み!?)
そして、この酸ヶ湯の名前の元になった 酸性のお湯を堪能してください。
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<青荷温泉(青森)>
酸ヶ湯の次は、「ランプの宿に泊まろう!」と言うことで青荷温泉へ。
だが、お盆の時期に飛び込みで泊まれるほど甘くはなかった。 しかたなく、「温泉だけでも」と思い入った。
いろいろな土地を巡っているときに、方言で書かれた看板の意味が一瞬把握できず戸惑うことがある。ここの宿の正面玄関の前には、「ここに車をとめねで」と書かれていた。「止めてね」とは、えらくフレンドリーな看板だなと思ったのだが、よくよく考えると「止めないで」の意味だと気づいた(あぶねえあぶねえ)。
「おど」、「おが」 と書かれた脱衣所の入り口でも 「どっちが男だ!」 と一瞬思ってしまう。
「おど」⇒「おっとう」⇒「おとうさん」⇒「おとこ」、「おが」⇒「おっかあ」⇒「おかあさん」⇒「おんな」 こんな感じで頭の中で翻訳しつつ、私は「おどのゆ」へ 妻(当時は結婚前なので彼女)は「おがのゆ」へ
と、思ったら ここも湯船が一緒でやんの!脱衣場は、別だが結局同じところに出てくるのであった。
酸ヶ湯は、事前知識として「混浴」ということが分かっていたので あせらなかったが、心の準備ができていなかった今回は少しあせった。もっとあせっていたのは、妻であった。 その場の98%ほどが男だったので当然といえば当然か・・・
そして、もう一箇所露天風呂があるのだ。こちらは、脱衣場も無い! 「どうせ混浴なんだから、脱衣場だけ別々なのも中途半端やな〜」 と思っていたら これが大間違い! 湯船の横の岩の隙間に服を挟み込むようにして置きつつ、服を脱いでいると「すごくはずかしい」 やっぱり「脱衣場は、別がいいのだ!」
そして、そして その露天風呂の囲いの外!に出て 通路の反対側にも 大人一人がやっと入れるぐらいの小さな湯船があるのだ。 ここで記念撮影を頼まれてしまった。
「すいませ〜ん、写真とってもらえます〜」
「あ、はい」 「それでは、いきますよ〜」 「はい、チーズ」
撮るほうも、撮られるほうも 裸である。
しかし、これがなんだか 少しもいやらしくない。不思議な空間なんだなぁ これが
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<御生掛温泉(秋田)>
この御生掛(ごしょがけ)温泉は、最近で言うスパリゾートの先駆けみたいなもんかな。(むちゃくちゃな言い方かもしれないが)
とにかく、いろんなバラエティに富んだ風呂がある。ここの風呂もJRの広告に使われていたと思うが「蒸し風呂」という木箱の中から顔だけ出して入る半サウナみたいなものが有名で 自分らもこれに惹かれてやって来た。
それ以外にも、泥湯、打たせ湯、気泡湯、サウナなどなど 盛りだくさんで 一通り入ると 1時間から2時間は、あっという間に過ぎてしまう。遊び気分で入れるが、入りすぎるとやばいのだ。そしてスパリゾートと違うのは、水着を着てないのを忘れちゃあいけないのだ。
この日は、さらにもう1軒 温泉に入ってしまったので少し湯当たり気味であった。
ただ、その温泉名を忘れてしまったので、ここにまとめて書いておくことにしよう、
その日は八幡平近くのキャンプ場 (ごめんなさい、このキャンプ場もうろ覚えで、八幡平野営場だったかな?)で、テントを張ったのだが(1泊100円也!) 最初野営場に着いたときには、管理人小屋には、誰も人がいなかった。
車から荷物を降ろし、テントを張り 再度行くと、今度はいた。 お金を払ってその場を立ち去ろうとすると
「今夜のお風呂は?」と聞かれた、
「まだですけど・・・」と答えると
「そんなら、いまから近くの温泉まで用があるから、そこまで乗っけてってやるよ!」
キャンプをする時点で、当然(?)風呂を入るつもりは無い、そのために今日は、御生掛温泉に入ったのだ。
でも、入れるのはうれしい! 「ラッキー!!」とお風呂セットを持って管理小屋まで来ると、そこで待っていたのは「軽トラ」であった。しかも、キャンプ場で出たごみを捨てに行くようで、荷台にはたくさんのごみ袋が積んであった。
当然、軽トラなので乗員は、2名。 と、いうことで私は、ごみと一緒に荷台に載せられて温泉へ・・・
温泉は、ドライブウェーにある土産屋も兼ねていた。土産売り場の奥に温泉の入り口があるのだ。土産屋があるところに観光バスあり。
ということで、観光客でごった返す中に 「さっそう」と、軽トラにごみと一緒に載せられて登場した我々に、注目が集まったのは言うまでも無い。
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<乳頭温泉郷(秋田)>
田沢湖畔から1時間弱山間を進むと、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気を漂わせて、乳頭温泉の入り口がある。この中でも鶴の湯は、特に有名で、テレビ等でもよく紹介されているので知っている人も多いと思う。
自分が観光で行っていて何だが、こういったところは寂れた雰囲気がいいのであって、人がいっぱいいるのは少し興ざめである。例の如く、我々の行き当たりばったり旅の良くないところで、ここでも泊まることはできなかったため、温泉だけ入ることにした。
テレビで一番良く出てくる「鶴の湯」は、名前の由来になった?乳白色の湯が特徴。ここは、混浴、および珍しく男女別の露天風呂がある。今回は、久しぶりに(笑)混浴ではなく男湯に入った。ここで、印象に残っているのが湯船(というのかな)の底が砂利であったことだ。下からも湯が湧き出ていて、これがなかなか気持ちいいのだ。
泊まってみたかった客室は、すごく素朴な部屋でいい感じであった。今にも水戸黄門がお忍びで出てきそうなのだ。客室と言っても、外から直接入る引き戸があるだけで、戸を開けると何もない部屋がひとつあるのみ。部屋から外を眺めるにも、つっかえ棒が支えになって開いている窓があるのみ。その窓を閉じるには、つっかえ棒をはずすだけという「SECOM」もびっくりの無用心ぶりである。こういった雰囲気を味わうだけでも、のほほんとした
やさしい気分になれる。
それでも、物足りない方。こんなに観光客がいちゃぁ「やだ!」と言うあなたには、黒湯(亀の湯)がお勧め。
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<川原毛地獄・湯の滝(岩手?)>
ここは、「露天風呂」 というより 「野天風呂」 と言った方が正確である。というより湯船は無い。滝壷が湯船なのだ。
川原毛地獄は、あたり一面が硫黄の匂いが充満する殺伐としたところだ。
その川原毛地獄の上の駐車場から、川原毛地獄を横切って徒歩30分ほど下る(ということは、帰りは登り!!)と、その川原毛地獄から湧き出た高温の温泉が、小川から次第に大きな流れになってくる。
それとともに温度も下がり、まさに適温というころあいに、なんという自然の神秘か 「温泉の滝」があるのだ。 滝壷は、大小合わせて5〜6人なら余裕で入れる広さ。そして滝なので、上からも湯が降ってくるという不思議なシチュエーションである。北海道のカムイワッカの滝の方が有名だが、こちらも負けず劣らず迫力満点である。
こんな、野性味あふれる場所にも一応脱衣場は、ある。 が、滝壷と距離があるため下手に脱衣場で着替えるより、近場で脱いだほうがなんぼか安心感がある。 タオル一枚で川を渡るのは、なんだか変なおじさんになった気分であった。
夏休み中にもかかわらず、ここまで来る物好きは少ないらしく 我々2人の貸切であった。 彼女(妻)は、ここへきて躊躇したらしく 服を脱がず 「見物人1」と化していた。 となるとこの滝付きの露天風呂は、私の独り占めである。なんともいい気分であった。
未だに妻は、「あの時、入っておけばよかった。」と悔やんでいる。
いい気分のあとは、その名にふさわしく 駐車場までの地獄の45分登山が待っているのであった。
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おわり |