記事タイトル:費用の認識と測定について 教えてください 


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お名前: こいぬ   
みなさん、こんばんは。

質問があります。お願いします。

費用の認識は 発生主義
費用の測定は 支出主義 ですが、

発生額を費用計上するのですよね?
それなら、なぜ、測定も発生主義ではないのですか?

支出した額のうち、発生したものを費用計上するということですか?


あと、発生主義について、大学で授業を受けていたときに
このような例を使って教授が説明していたのですが、

「当社は製造業で、当期に材料を300円購入。
そのうち製造工程に投入したのは200円。
そして、それが製品製造原価となり、そのうち販売したのが
100円、期末に在庫として残ったのが100円。」

この場合、材料費として発生しているのは、製造工程に投入した200円
だと思うのですが、P/Lに記載されるのは販売した分の、売上原価100円
になっています。

教授に質問したら、「発生費用の中で、期間費用を認識する」
と回答されたのですが、頭が混乱してまったく分からない状況です。

この場合、どうして、発生額を費用計上しないのですか?

長くなってしまいましたが、助けていただきたいです。
よろしくお願いします。
[2001/10/03 15:12:49]

お名前: ぐれ    URL
こんにちは、こいぬさん

1.認識と測定

費用の「認識」というのは、「こいつは『どの会計期間の』費用なんだろう」という問題
であるのに対し、費用の「測定」というのは、「費用にするにしても、それはいったい金
額でいうと『いくら』なんだろう」という問題です。

発生主義ですから、ある会計期間に企業の中で「経済的価値」が減ったら、その減少分を
その会計期間の費用としましょうと考えます。でも、それっていくら?という問題は残り
ます。現金が減ったらわかりやすいですが、在庫商品が減った場合、それはいくらなのか
という問題があるわけです。売れた商品のことをじっと考えて、「あれはなんとなく××
円だ」というわけにはいきません。やはり、買ってきたときの値段(それはいずれは現金
によって決済されます)を出発点にせざるを得ないでしょう。

このように、減った経済的価値(在庫商品)を、それを入手するときに支出した(するで
あろう)現金の額を出発点に考える考え方を認識における収支額基準と呼びます。

「いつ」と「いくら」を混同しなければ大丈夫です。

2.棚卸資産の費用配分

さて、お書きになった例では、現金が減って材料になり、材料が減って製品になっていま
す。これは企業の中で資産が形を変えていっているだけで、経済的価値は減少していませ
ん。経済的価値の減少は棚卸資産を払い出したとき(つまりは売ったとき)に生じるもの
とお考えになるのが自然なのではないかと思うのですが。
[2001/10/03 17:05:57]

お名前: こいぬ   
ぐれさん どうもありがとうございます。

じつは、今日は一日、専門書を片手に、
ずっと費用と収益のことをかんがえてました。

でも、ぐれさんの説明で、見えてきました。
ありがとうございます。
[2001/10/03 20:26:18]

お名前: こいぬ   
ぐれさん すみません
もう一度お伺いしたいのですが、

私が挙げた例の場合では、出来上がった製品の内
販売した分(100円)の売上原価が、収益を得るために
経済的価値を犠牲にしている と考えて
その犠牲になった分を発生したものとして費用計上する ということですか?
[2001/10/03 21:13:55]

お名前: ぐれ    URL
こんにちは、こいぬさん

まあつまるところはそういう感じです。ちょっと曖昧な書き方をしたのは、棚卸資産につ
いては、もう少しいりくんだ経路をたどって費用の額が決まるからです。ただし、その経
路の基盤にあるのが発生主義ということです。

しかし棚卸資産を、しかも商品売買でなく製造業を例にするというのは、なんでこんな複
雑な例を使って説明したんですかね。

製品の製造原価は算定されたとしましょう。ここまでは、投下された資金がいろんなモノ
やサービスに変形しながら製品に集約されていくプロセスです。この製品を含む棚卸資産
は、費用性資産のひとつであり、費用化することによって最初に投下した資金が回収され
るような資産であると言われます。「費用化する」という能動的なコトバからもわかりま
すように、「労働サービスを使ったので給料という費用が発生する」というような、普通
の費用発生と比べて、ちょっと手が加わっています。

費用性資産の取得原価は関係ある会計期間に配分して下さい、ということが要請されてい
ます。これを費用配分の原則といいます。ではどうやって配分するかというと、企業活動
の成果である「収益」に対応する犠牲である「費用」を対応させることによって、企業活
動の純成果を算定するのがよろしいのではないか、という費用収益対応の原則によって、
費用を選び出すわけです。

もちろん、その会計期間に「使ってしまった、なくなってしまった」という部分を選べば
収益との対応が図られます。ここで発生主義が基盤になっていることがわかります。現金
支出のあった部分を選んでいるわけではないですからね。

さて、棚卸資産は払い出しという事実がはっきりわかりますから、この事実に即して費用
配分を行うわけです。つまり、当会計期間に払い出したのが何個あるのか、そして未だ払
い出されていないのが何個あるのかという数量を確定し、これに(別途計算された)単価
をかけることによって当会計期間の費用である売上原価(費用)の金額と、次期に繰り越
される金額を決めるわけです。

単価については、いろいろ複雑な過程を経て決めるわけですが、その基盤にあるのは、取
得のときに「いくら支出したのか」という金額です。ですから測定については収支額基準
によっているということができます。

というふうにいろいろな原則がよってたかって当期の費用たる売上原価の金額を決めてい
るわけです。こいぬさんが書かれたのは、そのうち、費用収益対応の原則にあたる部分を
特に強調した書き方になっています。それは正しいですが、ほかにもいろんな原則が関わっ
ているので、それが全てではないということもご理解下さい。
[2001/10/04 08:00:19]

お名前: こいぬ   
ぐれさん、何度もありがとうございます。

だんだん、わかってきました!
[2001/10/04 21:35:38]

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