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お名前: モグタン
原料はすべての工程の始点で投入され、工程を通じて20%の一定率で失われる。また、月
末仕掛品原価の計算方法は先入先出法、正常減損は度外視法により処理をおこなっている。
なお、当月の生産量は、完成品9,600、月初仕掛品380(加工進捗度25%)、月末仕掛品
540(加工進捗度50%)および当月仕込量12200であった。
また、月初仕掛品原価は682,950円(内、原料費500,000円、加工費182,950円)であり、
当月製造費用は、原料費が12,810,000円、加工費が13,404,750円であった。
この問題がまったく手が出ません。教えて下さい。
[2001/06/05 20:48:44]
お名前: 書いてみたかっただけの者
一旦、当期加工費の単価を出して、それを期末分に乗じて・・・っていうやり方なら、
完成品原価 : \25,929,780
期末仕掛品原価: \967,920
一方、当期加工費を最初から強引に四捨五入しちゃってもいいっていうやり方なら、
完成品原価 : \25,929,765
期末仕掛品原価: \967,935
になると思うんですけどぉ・・・端数の処理について何も書いてないから何ともい
えないですが、でも、上の方にしたってさりげなく四捨五入はしちゃってるわけだ
から、上のほうが当たってるのかなぁ。
見当違いな数字出してるようでしたら、無視してくださいm(_ _)m
でも、説明自体はそんなに難しくないにしても、それをここに書き込むのはムズカ
シソ〜(^^; カキコのベテランの登場求ムってところでしょうか(笑)
[2001/06/06 00:04:38]
お名前: いりのい
モグタンさんへ
減損の平均発生は分かるまでが結構厄介です。落ち着いて読んで下さい。
基本的な考え方はこうです。今、月初に工程の始点で材料1000kg投入し、月末までにすべて
作業が終了した。ただし、減損が80%の一定率で発生し、月初仕掛品はなかった。この時、
完成品は200kg(=1000kg×(1−0.8))、減損は800kg(=1000kg×0.8)となります。逆
に、完成品が200kgであれば、当月投入量は1000kg(=200kg÷(1−0.8))となります。
では同じ条件で、月末までに加工進捗度75%の時点までで作業が終了したとする。この時、
月末仕掛品、減損の数量はどうなるでしょうか。
月末仕掛品数量=1000kg×(1−0.8×0.75)=400kg
減損数量=1000kg×0.8×0.75=600kg
ここが平均発生の最初のポイントです。
作業を少し進めると、それに応じて減損が発生するというのが平均発生です。作業のある
段階で一度に減損が発生する定点発生と比べるとよく分かると思います。
<平均発生のイメージ図>
1000□■■■■
800□□■■■
600□□□■■
400□□□□■
200□□□□□
0255075100
→加工進捗度
<定点発生のイメージ図>
1000□□□■■
800□□□■■
600□□□■■
400□□□□□
200□□□□□
0255075100
→加工進捗度
つまり、平均発生の場合、同じ当月投入量であっても、それが全部完成するか、仕掛品とな
るかで、それらの数量は異なるのです(先ほどの数値を確認してください)。
そして、このことが総合原価計算を複雑にします。度外視法の場合、減損の数量を無視して
、完成品量、月末仕掛品量、月初仕掛品量(先入先出法の場合です。平均法であれば、月初
仕掛品量も使いません。)を利用します。これによって、仕掛品と完成品とでは、単位当た
り同額の減損費を負担することになります(もちろん、加工費の計算の場合は単純な物量で
はなく、加工費換算量を使います。)。この計算原理を使うときに、工夫が必要となります。
先ほどの数値例に戻ります。同じ当月投入量1000kgであっても、完成品となれば200kg、月末
仕掛品となれば400kgとなりました。減損を比べても、完成品となれば、減損は800kg、月末
仕掛品となれば600kgでした。ここから、完成品1kg当たりの減損量を計算すると、4(=
800kg÷200kg)となります。他方、月末仕掛品1kg当たりの減損量は1.5(=600kg÷400kg)
となります。つまり、完成品と月末仕掛品とでは、単位当たりで負担すべき減損費が異なる
のです。従って、平均発生、度外視法の場合、物量(過去費に関しては加工費換算量)で完
成品量と月末仕掛品量を使うと、計算を間違えることになります。
では、どうすればよいのか。方法は2つあります。ひとつは、完成品量と月末仕掛品量を工程始点での材料投入量に換算する方法です。もうひとつは逆に、工程終点での量、つまり完成
品量に月末仕掛品量も換算する方法です。前者は、減損量も含んだ数量に換算する方法です。
後者は、もし完成したら、どれくらいの数量になるかを考えるものです。どちらで計算して
も結果は同じになります。
本問の場合、原料は始点投入ですから、月末仕掛品も完成品も原料費の進捗度はいずれも
100%ですが、加工費は進捗度を考慮する必要があります。
以下の計算式をゆっくりと考えてください。
月末仕掛品原価
投入量に換算する方法
原料費:12,810,000円÷[{(9,600÷(1−0.2)}+{540÷(1−0.2×0.5)}−
{380÷(1−0.2×0.25)}]×{540÷(1−0.2×0.5)}=630,000円
加工費:13,404,750円÷[{9,600÷(1−0.2)}+{540÷(1−0.2×0.5)×0.5}−
{380÷(1−0.2×0.25)×0.25}]×{540÷(1−0.2×0.5)×0.5}=329,625円
完成品量に換算する方法
原料費:12,810,000円÷[{9,600}+{540÷(1−0.2×0.5)×(1−0.2)}−
{380÷(1−0.2×0.25)×(1−0.2)}]×{540÷(1−0.2×0.5)×(1−0.2)}=630,000円
加工費:13,404,750円÷[{9,600}+{540÷(1−0.2×0.5)×(1−0.2)×0.5}−
{380÷(1−0.2×0.25)×(1−0.2)×0.25}]×{540÷(1−0.2×0.5)×0.5}=329,625円
[2001/06/06 05:04:42]
お名前: 書いてみたかっただけの者
すみません、当方の上記、加工費の計算ミスですm(_ _)m
9520vs240でやるところを、9280vs240でやってました。バカ丸出し〜(^^;
でも、この手の問題の注意のしどころがわかったから嬉し♪(この時期で良かった・・・)
いりのいさんので正解だと思います。
大変参考になりました。ありがとうございましたm(_ _)m
[2001/06/06 06:19:28]
お名前: モグタン
書いてみたかっただけの者さん、いりのいさん、ありがとうございました。
減損が起こる前の生産データを作るっていうのがポイントなんですね。
[2001/06/06 11:46:08]
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