記事タイトル:投下資本・資本コストについて |
こんにちは。 最近よくEVAに関する質問を目にしますね。 私も好奇心から少し詳しく勉強してみようと、色々調べるうちに いくつか疑問点が生じましたので、皆様のお力をお借りしたいと思います。 とりあえず以下の3点、どうかよろしくお願いします。 1、「過剰な現預金を持たないこと」がなぜ 投下資本を下げることに繋がるのですか? 2、「売掛金は早期に回収、買掛金は支払いを出来るだけ遅らせること」が なぜ投下資本を下げることに繋がるのですか? 3、資本コストの高い会社は、いずれも自己資本比率も高い 優良企業で株価も高水準にあるようですが、 このことが全く理解できません。 資本コストは調達した資金に対する利子や配当のはずですから、 資本コストが高い企業は、資金調達の効率が悪いように思うのですが。 どこが間違っているのでしょうか?[2001/10/25 20:33:30]
>過剰な現預金を持たないこと が投下資本を下げることになるのは、もうちょっと詳しく本文を読まないと意味が正確に つかめませんので、パス。2もね。 >資本コストの高い会社はいずれも自己資本比率も高い優良企業 そうとは限りませんね。資本コストが高くても、自己資本比率が高いとは限りません。 なぜなら倒産しそうな会社の負債のコストも高いでしょうから。当然自己 資本コストも。資本コストの本質はリスクプレミアム(リスクに応じた報酬要求)です。 更に言えば、自己資本比率が高いことが、必ずしも良いとは言えません。詳しくは負債のレバレッジ 効果を勉強してみてください。要するに加重平均資本コストの最適化(=最低化)が財務論上 の目標なのです。 このようなことを書くのは東洋経済とかの経済誌でしょう。あれは記者が余りよく 分かっていないこともあるので、その辺は鵜呑みにせず斟酌してあげて下さい。 ちなみに自己資本コストは配当だけではありません。株価の値上がりと配当の両方を含むリスク プレミアムが自己資本コストです。よって、3の一部には誤りがあるものの、財務論上はその 考え方で正しいです。企業経営分析の考え方はよく知りませんが。[2001/10/27 13:41:51]
山猫さん、ありがとうございました。 山猫さんのご推察通り括弧内は東洋経済から抜粋したものです。 初心者向けで結構理解しやすいのですが・・・。 スターンスチュワートの本も読みましたが専門用語が多すぎて理解が困難でした。 それにしても難しいですね。 加重平均資本コストの最低化が重要なことは、よく分かりますが・・・。 とりあえずは負債のレバレッジ効果を勉強しようと思います。[2001/10/29 16:51:24]