記事タイトル：個人事業の出資金 |
下記の件についてわからないので、どなたか教えてください. Aが現金主義で事業を営んでいます.事業拡張の為、銀行から資金を借り入れます. 銀行の要請により、財務諸表を発生主義で作成します. 経理担当者が財務諸表を作成中に下記の取引の情報を入手しました.決算日は2000年3月31日とします. ��99年8月1日に保険料を87,000円前払い.前の保険料も99年7月31日期限で78,000円であった. ��99年および00年の未払費用は 1999 2000 用役費 9000円 15000円 社会保障税 11000円 16000円 残高試算表の調整欄の仕訳は �〜以�保険料 29000 保険料 3000 Ａ出資金 26000 �■曾仍餠癲 �20000 未払費用 31000 用役費 6000 社会保障税 5000 個人事業の場合、利益の場合は出資金の増加で損失、引出の時は出資金の減少になるのはわかるのですが、ここでわからないのはなぜ出資金勘定を使うのでしょうか.[2001/09/25 13:50:00]
こんにちは、くろさん 個人事業ということでありますので、その資本の部には、株式会社のように資本金、法定 準備金、任意積立金、未処分利益といった区別がありません。すべてひっくるめて資本の 部とでも呼ぶしかないものとなります。これを資本金勘定と呼ぶことが多いです。 さて、当期の損益の処理といたしまして、よく目にしますのは、これを直接資本金勘定の 増減として処理する方法です。つまり、まずは収益費用を損益勘定に振り替えた後に、資 本振替仕訳で、 （借）損益 ××× （貸）資本金 ××× とするわけです。しかしながら、別の方法といたしまして、とりあえず、引出金勘定ない し資本主個人勘定なる一時的な勘定に振り替え、さらにこれをもって資本金勘定に増減さ せるという方法も存在します。引出金勘定ないし資本主個人勘定を資本金に対する評価勘 定として利用して、当期の成果をはっきりと示すために使われるものと思われます。また、 資本主（事業主）が営業用のおかねを個人用に使うこともままあるので、これも引出金勘 定ないし資本主個人勘定につけておけば、資本主の引出が利益分からまかなわれることが はっきりします。さらに、引出金勘定ないし資本主個人勘定を資本金に増減させずに、そ のまま繰り越していくという方法もあるようです。 そこでお書きになった残高試算表なのですが、調整欄にある「Ａ出資金」なる勘定なんで すが、ほかに資本金勘定がないならこれが資本金勘定に当たるものと考えられ、また、ほ かに資本金勘定があるのであれば、これは資本主個人勘定に該当する勘定であろうかと存 じます。 いずれにしましても、損益の調整を行うので、相手勘定が資本金ないし資本主個人勘定と なっておるのだと思われるところです。[2001/09/26 17:32:03]
ぐれさん ご回答ありがとうございます. 私の質問を�，諒欷盈舛帽覆辰討發Π貪拈依�してみました.�，�わかれば�△發錣�ると思います. 現金主義での処理 発生主義での処理 98/08/01 保険料 78,000 現金 78,000 前払保険料 78,000 現金 78,000 99/03/31 なし 保険料 52,000 前払保険料 52,000 99/07/31 なし 保険料 26,000 前払保険料 26,000 99/08/01 保険料 87,000 現金 87,000 前払保険料 87,000 現金 87,000 00/03/31 なし 保険料 58,000 前払保険料 58,000 現金主義より発生主義に修正する. 1.正しい保険料 84,000であるから貸方に保険料3,000(87,000-84,000)より ある勘定科目 ｘｘｘ 保険料 3,000 これで現金主義での保険料勘定は消えた. 2.発生主義で,翌期に前払保険料の残高は借方に29,000.これにより,仕訳は 前払保険料 29,000 保険料 3,000 ある勘定科目 ｘｘｘ 解答では2のある勘定科目がA出資金になっています.つまり資本の増加,利益がでてもいないのにいまだ,なぜこうなるかわかりません.[2001/09/28 11:07:54]
こんにちは、くろさん １．現金主義から発生主義に いきなり両方の処理の差を見ないで、３つに分けて考えた方がわかりやすいのではないで しょうか。 （１）４／１〜７／３１の保険料 発生主義ではこの分の保険料も当期の保険料です。現金主義では昨年度に保険料として処 理してしまっているので、この分の保険料を当期の費用とは費用としていません。昨年度 に費用としてしまったということは、昨年度の利益が少なく計上されているということで す。Ｂ／Ｓで見ると、当期首の現金主義による資本金は、当期首の発生主義による資本金 より少なくなりすぎていると言うことでもあります。 当期分の費用（保険料）が、現金主義では足りないので、借方が保険料となるのは良いで すね。 貸方については、Ｐ／Ｌを通すなら、前期の利益が（前期に保険料を立てすぎたので）足 りなかったわけですから、前期損益修正益となります。直接Ｂ／Ｓを修正するなら、当期 首の資本金が足りなかったのですから、既に書いたような理由でＡ出資金となります。こ のＡ出資金は未処分利益みたいな感じで使われているのでしょう。 （借）保険料 ２６，０００ （貸）前期損益修正益 ２６，０００ または （借）保険料 ２６，０００ （貸）Ａ出資金 ２６，０００ （２）８／１〜３／３１の保険料 現金主義でも発生主義でも、この５８，０００については当期の費用としていますので、 なんら修正は必要ありません。 （３）来年度４／１〜７／３１の保険料 発生主義ではこの分の保険料は来期の保険料ですから前払保険料として繰り越していきま す。現金主義では当期の保険料として処理してしまったので、当期の利益が少なくなりす ぎています。そこで、発生主義に変更するために、当期に現金主義で立てられている保険 料を減らすとともに、前払保険料を立てます。 （借）前払保険料 ２９，０００ （貸）保険料 ２９，０００ ここでＡ出資金を使った上の仕訳と一緒にすると、お書きになった仕訳になります。現金 主義では、過年度の利益が少なくなりすぎ、結果的に当期首の資本金が少なくなりすぎて いるのを修正するところにあります。 ２．経過勘定の立て方 ご疑問の点とはずれますが、経過勘定の立て方は、以下のような方法が一般的ではないか と思います。もちろんお書きになった方法もありますが、よくみる方法ということでご紹 介いたします。 支払時 （借）保険料 ８７，０００ （貸）現金 ８７，０００ 期末 （借）前払保険料 ２９，０００ （貸）保険料 ２９，０００ 翌期首（再振替仕訳） （借）保険料 ２９，０００ （貸）前払保険料 ２９，０００[2001/09/28 12:30:36]
ぐれさん たびたびありがとうございます.おかげでクリア-になりました. いやはや ぐれさんは簿記のGURUさんですね.ちなみに理解させてもらった箇所を引用させて ください. ＞昨年度に費用としてしまったということは、昨年度の利益が少なく計上されているということ です。Ｂ／Ｓで見ると、当期首の現金主義による資本金は、当期首の発生主義による資本金 より少なくなりすぎていると言うことでもあります。 つまりPLとBSのつながりを忘れていたような気がしました.上の箇所のご説明で,他の箇所も わかりました. どうもありがとうございました.[2001/10/01 15:09:19]