書き込み欄へ
ヘルプ
お名前： トーマス
みなさんこんばんわ。
いまさらなんですが、下記の問題に疑問を持ったので教えてください。
平成１年７月３１日に株主総会の決議に基づき、自己株式280、000千円を買い入れ、失効手続き
を行なった。これにともない、株式償却積立金を取り崩した。
この仕訳なんですが、
答えの仕訳は
７月３１日 自己株式280、000／現金預金280、000
自己株式消却額280、000／自己株式280、000
株式消却積立金280、000／株式消却積立金取崩額280、000
決算日 株式消却積立金取崩額280、000／未処分利益280、000
未処分利益280、000／自己株式消却額280、000
これだけです。 なぜ、資本金を減らす仕訳はしないのでしょうか？
非常にはずかしい質問ですが、答えてやってください。
宜しくお願い致します。
[2001/05/30 19:50:48]
お名前： ぐれ
こんにちは、トーマスさん
極々簡単に申しますと、株主総会で決めたのが、「利益による自己株式
消却」だから、ということになります。
資本金ともうしますのは、株主のためというより、会社債権者のために
存在しております。従って減資（資本金を減らすこと）は、非常に厳格
な手続きによらずしてなすことはできません。
そしてここはトーマスさんがご理解なさっていると思われるように、自
己株式の取得は（そして消却ならますます）減資と似ております。とこ
ろが、さまざまな経済的な理由から、自己株式をある程度自由に行うこ
とができることが、会社を効率的に運営するために実は必要なのではな
いか、と言う議論となってまいりました。一つの例としては、バブルの
頃に株式を発行しすぎたので、少し消却して配当金を減らした方が、会
社全体のお金の流れとしてはベターだ、という決断が容易にできる方が
いいじゃないか、というようなことです。
そこで認められたのが、利益による自己株式の消却であり、減資に比べ
るとはるかに手続きが簡単になっております。
というわけで減資とは違うのです。おわかりいただけると良いのですが。
[2001/05/30 21:14:53]
お名前： トーマス
おはようございます。
ぐれさん、分かりやすい説明ありがとうございます。
非常に助かりました。
また何かあったら宜しくお願い致します。
[2001/05/31 09:03:59]
お名前： 源一
トーマスさん始めまして。
いまさらこんな質問なんてこと無いと思いますよ。
これって凄く深い問題のように思えます。
まず、自己株式の失効手続きを取ったって言うのを
株式の消却を行うと解すると、株式消却は�仝沙颪�
無関係に行われる場合と、�∋餮困諒�法として行われる
場合があります。
この問題の場合は�，離院璽垢如�減資を目的としていない
と思われます。
じゃあ、なんで、そんなことするのって言う疑問があるん
ですが、ぐれさんがおっしゃっているような企業の財務戦略上の
意図があるからです。
そして、もう一つ重要なのが、株主総会決議による自己株式取得
という点です。
自己株式取得は原則禁止で、例外的に商法212条の2で、株主総会決議
による自己株式取得とその自己株式の失効（消却）を認めています。
その中で、利益によって自己株式を取得し、消却することを容認してます。
また、株主総会決議で決定したなら、自己株式消却額は利益処分項目
じゃないのという疑問も有りますが、自己株式取得の財源が、中間配
当限度額に限定されていますし、株式消却積立金取崩は特定目的積立
金の合目的取崩のようですから、未処分利益計算項目として
決算日には
株式消却積立金取崩額280、000／未処分利益280、000
未処分利益280、000／自己株式消却額280、000という仕訳が出来ると
思います。
以上より、この問題では、利益による自己株式消却なので、資本は
変化しないが，株式数だけが変化すると考えることが出来ます。
他にも、資本額の増減と、株式数の増減がリンクしない場合は
ありますが…
なにかのご参考になれば…
また、ここが違うと言うところがありましたら、ご指摘を
ぜひ頂きたいと思います。
[2001/05/31 11:48:45]
このテーマについての発言をどうぞ。
※半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る