私も勉強したてで間違ったことを書いてるかもしれませんが私の理解では、
基本的には今までの処理と変わらないと思います、退職給付引当金を期末に積み立て、
退職時に引当金を取り崩します。
しかし、今回の改訂で変わったのは、退職給付引当金に現在価値を導入したことです。
今までは次年度の退職金の支払いの見込額と引当金の差額を繰り入れていましたが、
新基準について具体例で示すと
Aさんが、1年1月1日に入社し、4年1月1日に退職金300円をもらうとします。
その300を、3年間で按分します。退職給付見込額の期間配分方法が期間定額基準
の場合1年末の退職給付債務は100円になります。
もし、割引率が10%の時、この100円の現在価値は100/1.1/1.1≒83円になります。
これを仕訳をきると
退職給付費用 83 | 退職給付引当金 83 となります。
つぎに2年末は期間按分された100円の現在価値91円のほか、1年目の利息83×10%≒8円
を退職給付引当金に計上します。仕訳は
退職給付費用 99 | 退職給付引当金 99 となります
3年目も同様にし、
退職給付費用 118 | 退職給付引当金 118 となります
4年期首に退職金全額を払うときは
退職給付引当金 300 | 現金預金 300 となります。
もちろん企業は従業員が一人のはずがありませんですから、これを一人一人計算し、
引当金に計上します。
これが基本的な考え方でこれに年金資産や数理計算上の差異、過去勤務債務などが関わってきます。
[2001/12/23 00:57:31]