記事タイトル：全経工業簿記をもういちど・・ |
学校にも同じ質問を投げかけましたが返事がなくて困っています。 問２の第一工程月末仕掛品からして原料費の単位原価が割り切れないのですがどなたか解き方 教えてください。今更、という感じですがよろしくお願いします。 問題はほかのコーナーからコピーさせていただきました。 問題 全経電機株式会社は製品Ｘを生産・販売しており、実際総合原価計算を採用している。 この会社の工場には、2つの工程（第1工程と第2工程）がある。第1工程では材料Ａと材料Ｂを 加工して部品Ｔを製造している。その後、部品Ｔは追加加工のため�蠕邵蟾�業に外注される。 第2工程では外注加工済みの部品Ｔを受け入れて、材料Ｃと共に加工して製品Ｘを製造している。 以下にある当月の資料に基づいて問に答えなさい。ただし、解答で小数点以下が生じる場合は 小数点以下第1位を四捨五入する。 資料�機＼源困亡悗垢觧駑� 1.生産データ（括弧内の数字は加工進捗度） 第1工程（単位：個） 第2工程（単位：個） 月初仕掛品 600（1/2） 60（1/3） 当月投入 732 ？ 計 1,332 ？ 月末仕掛品 200（3/4） 40（1/4） 副産物 100 − 正常仕損品 − 18 異常減損 − 10 完成品 1,032 250 2.当月における各工程の月初仕掛品原価（単位：円） 第1工程 第2工程 材料Ａ 2,698,760 − 材料Ｂ 650,000 − 材料Ｃ − 2,660,000 部品Ｔ − 5,980,075 加工費 3,198,000 765,700 3.材料Ａは第1工程の始点で投入され、材料Ｂは第1工程の工程を通じて平均的に投入される。材料Ｃ および外注加工済みの部品Ｔは第2工程の始点で投入される。当月における材料の実際消費高 （実際価格による）は、材料Ａが3,375,000円、材料Ｂが4,000,000円、材料Ｃが10,965,000円である。 4.各工程は操業度に直接作業時間を用いており、当月の実際操業度に関するデータは第1工程4,650時間、 第2工程1,950時間である。 5.当月に第1工程で製造された部品Ｔはすべて�蠕邵蟾�業の随時発送され、そのすべてに加工が施されて 納品されたものとする。部品Ｔは�蠕邵蟾�業に対して無償支給されており、1個当たり加工賃1,500円 で契約している。加工賃については翌月払いの約束である。 6.�蠕邵蟾�業で加工処理済の部品Ｔは、予定価格にてすべて当工場の第2工程に投入された。製品Ｘの 1個あたりの生産に対して部品Ｔは4個使用される。外注加工賃を含む部品Ｔの予定価格は1個当たり 27,500円である。部品Ｔの月初在庫と月末在庫はない。 7.月末仕掛品の評価方法は第1工程においては平均法、第2工程においては先入先出法を使用している。 8.第1工程において加工進捗度が50％の時に副産物が発生する。この副産物は外部に売却が可能であり、 加工費26,040円をかけて加工した後、1個あたり4,000円で売却された（販売費・一般管理費は不要 とする）。副産物の原価は完成品と月末仕掛品の両者に負担させる。また、副産物の評価額は部品 の完了品原価から控除することとする。 9.第2工程では工程の始点で正常な仕損が、また工程の終点においては異常減損が発生した。これらは 当月投入分のみから生じたものとする。なお、仕損品に評価価値はない。 資料�供…其發亡悗垢觧駑� 1.直接労務費の計算には予定賃率を用いており、予定賃率は2つの工程のいずれも1直接作業時間当たり 1,500円とする。 2.当月の直接労務費の実際発生額は9,932,300円であった。 資料�掘＼渋ご崟榿颪亡悗垢觧駑� 1.工程における製造間接費予算には工程個別費のほかに建物減価償却費、福利費およびその他の製造間 接費といった工程共通費がある。建物減価償却費、福利費は適切な配賦基準によって、その他の製造 間接費は実際操業度を配賦基準にして各工程に配賦する。なお、当月の工程共通費予算額は建物減価 償却費が1,550,000円、福利費が400,000円、その他の製造間接費は7,920,000円である。 2.工程個別費の月間予算額は第1工程3,940,000円、第2工程は4,122,500円である。 3.製造間接費の配賦基準に関する資料 第1工程 第2工程 占有面積（単位：�屐法 �1,600 1,500 従業員数（単位：人） 27 13 4.当月の製造間接費実際発生額は18,061,400円である。 資料�検“稜笋亡悗垢觧駑� 1.当月における製品Ｘの販売価格は1個当たり298,000円である。 2.当月における製品Ｘの月初在庫数は20個（月初有高は4,064,000円）、月末在庫数は15個である。 3.売上原価の算定には先入先出法を使用している。 問1 工程共通費配賦後の各工程の製造間接費合計を求めなさい。 問2 各工程における月末仕掛品原価を求めなさい。 問3 外注加工前の部品Ｔの完了品原価および製品Ｘの完成品原価を求めなさい。 問4 第2工程の異常減損費を求めなさい。 問5 外注加工に関する会計処理は月末に一括処理している。当月における（1）�蠕邵蟾�業に部品Ｔを 発送したことに関する仕訳と（2）加工が終了した部品Ｔが納品され、直ちに第2工程に投入された 事に関する仕訳を示しなさい。ただし、勘定科目は以下の括弧内にあるものから適切なものを選ん で使用し、仮に仕訳が不要の場合は借方の勘定科目欄に「（仕訳なし）」とだけ記入すればよい。 （現金、買掛金、材料、仕掛品、部品、製品、交付材料差益） 問6 解答用紙の当月における損益計算書（売上総利益まで）を完成させなさい。なお、原価差異はすべ て正常な範囲のものとして売上原価に賦課するものとする（不利な差異には数字の先頭に△をつけ ること）。[2001/09/02 09:09:01]
こんにちは、のどあめさん どういう風にご説明するのがわかりやすいのか迷ったのですが、素直に各費目から始めて みました。 １．当月製造費用（除 外注加工賃） （１）直接材料費 指示により「実際価格×実際消費量」で計算します。差異は生じません〔資料�毅魁諭� 第一工程：Ａ材料＝ ３，３７５，０００円 Ｂ材料＝ ４，０００，０００円 第二工程：Ｃ材料＝１０，９６５，０００円 （２）直接労務費 指示により「予定賃率×実際時間」で計算します〔資料�毅粥↓僑院諭� 第一工程：１５００円×４６５０時間＝６，９７５，０００円 第二工程：１５００円×１９５０時間＝２，９２５，０００円 実際発生額と予定額から直接労務費差異が計算されます〔資料�僑押諭� 直接労務費差異＝３２，３００円（不利差異） （３）製造間接費：工程個別費 資料には予算額しか与えられていないので、迷うところですが、基準操業度が与えられて いないので、配賦率を計算できません〔資料�沓押諭�そこで、全額固定費であるか、実際 作業時間が基準作業時間と等しいか、予算額というのは実際作業時間における予定配賦額 である（固定予算の場合を含む）か、いずれかと考えて、そのまま各工程に賦課します。 第一工程：３，９４０，０００円 第二工程：４，１２２，５００円 （４）製造間接費：工程共通費 これも資料からは予算額を配賦するものと読みとれますので、建物減価償却費は占有面積 を、福利費は従業員数を、その他の製造間接費は実際操業度（直接作業時間）を用いて、 各工程に配賦します〔資料�沓院�３〕。 第 一 工 程 第 二 工 程 減価償却費 ８００，０００円 ７５０，０００円 福利費 ２７０，０００円 １３０，０００円 その他 ５，５８０，０００円 ２，３４０，０００円 （５）製造間接費配賦差異など 上記（４）（５）より、各工程について、工程個別費と工程共通費を合計した額（製造間 接費）が計算できます。これが問１の答えとなります。 第一工程：１０，５９０，０００円 第二工程： ７，３４２，５００円 また、製造間接費実際発生額より、製造間接費配賦差異が計算されます〔資料�沓粥諭� 製造間接費配賦差異＝１２８，９００円（不利差異） ２．第一工程 （１）月末仕掛品の評価は平均法によります〔資料�毅掘� （２）副産物〔資料�毅検� 指示により、副産物の原価（製造費用）を、第一工程完成品１０３２個と第一工程月末仕 掛品２００個に按分し、評価額を、第一工程完成品原価から控除します。 まず、副産物原価をどのように按分するかで悩むところですが、度外視法によるものと判 断しました。生産データを見ると、月初仕掛品＋当月投入＝完成品＋副産物＋月末仕掛品 となっているのですが、副産物１００個というのは完成品１００個と全然意味が違います から、いわば１００個分の減損か仕損が生じて、その代わり１００個の副産物ができたと いうのと同じことです。とすれば、第一に基準が度外視法を原則としていることを念頭に 置きつつ、第二に非度外視法であれば不要なはずの負担関係についての指示がわざわざつ いていることを重視して、度外視法と考えたわけです。 次に副産物評価額ですが、これは売却価額−分離後の加工費で計算できます。 ＠４０００円×１００個−２６，０４０円＝３７３，９６０円 （３）生産データ 以上から、生産データは以下のように考えられます。 第 一 工 程 ───────┬─────── Ａ材料費→ ６００│１０３２ ───│──── Ｂ材料費＆加工費→ ３００│１０３２ │ │ │ Ａ材料費→ ６３２│ ２００ ───│──── Ｂ材料費＆加工費→ ８８２│ １５０ │ Ｂ材料費は平均投入ですから加工費と同じ按分割合で完成品原価と月末仕掛品原価に按分 することになります。〔資料�毅院檻魁� 〔完成品原価〕→問３ Ａ材料費＋Ｂ材料費＋加工費−副産物評価額＝２２，２７５，７６０−３７３，９６０ ＝２６，９０１，８００円 Ａ材料費：（期首２，６９８，７６０＋当期３，３７５，０００）×（１０３２／１２３２） ＝５，０８７，７６０円 Ｂ材料費＋加工費： ｛（期首６５０，０００＋当期４，０００，０００）＋ （期首３，１９８，０００＋当期１７，５６５，０００）｝ ×（１０３２／１１８２） ＝２２，１８８，０００円 注）当期加工費＝当期直接労務費＋当期製造間接費（工程個別費＋工程共通費配賦額） 〔期末仕掛品原価〕→問２ Ａ材料費＋Ｂ材料費＋加工費 Ａ材料費＋Ｂ材料費＋加工費＝９８６，０００＋３，２２５，０００ ＝４，２２１，０００円 Ａ材料費：（期首２，６９８，７６０＋当期３，３７５，０００）×（２００／１２３２） ＝９８６，０００円 Ｂ材料費＋加工費： ｛（期首６５０，０００＋当期４，０００，０００）＋ （期首３，１９８，０００＋当期１７，５６５，０００）｝ ×（１５０／１１８２） ＝３，２２５，０００円 ３．外注加工 まず、第一工程の完成品原価を部品勘定に振り替えます。部品の川崎工業への発送の仕訳 がこれです。〔部品／仕掛品（第一工程）〕 次に、外注加工費を部品勘定につけます。これは部品Ｔの納入に関する仕訳です。〔資料 �毅機諭棉�品／買掛金〕 最後に部品勘定から第二工程に予定原価で振り替えます〔資料�毅供諭�〔仕掛品（第二工 程）／部品〕 部品勘定には、予定原価で振り替えたことに伴い、差異が残ります。 部品費差異＝６９，８００円（不利差異） ４．第二工程 （１）負担関係 またも明確な指示がないので迷いますが、正常仕損が始点発生なので、度外視でも非度外 視でも結果が同じになります。完成品、異常仕損品、月末仕掛品がなかよく正常仕損費を 負担すると考えます。計算が簡単なので度外視法によります。 （２）生産データ 第 二 工 程 ───────┬─────── 前工程費＆Ｃ材料費→ ６０│２５０ ───│─── 加工費→ ２０│２５０ │ │ １０ │−−− 前工程費＆Ｃ材料費→ ２４０│ １０ ───│ 加工費→ ２５０│ ４０ │−−− │ １０ 当期の前工程費なるものが、部品勘定から予定価格で振り替えられた金額であることにさ え注意すれば、さほどの面倒はありません。第二工程は先入先出法です。 〔期末仕掛品原価〕→問２ 前工程費＋Ｃ材料費＋加工費＝６，９６８，２００円 前工程費＋Ｃ材料費： （当期２８，３８０，０００＋１０，９６５，０００）×（４０／２４０） ＝６，５５７，５００円 加工費： （当期１０，２６７，５００）×（１０／２５０） ＝４１０，７００円 注）当期加工費＝当期直接労務費＋当期製造間接費（工程個別費＋工程共通費配賦額） 〔異常仕損費〕→問４ 前工程費＋Ｃ材料費＋加工費＝２，０５０，０７５円 前工程費＋Ｃ材料費： （当期２８，３８０，０００＋１０，９６５，０００）×（１０／２４０） ＝１，６３９，３７５円 加工費： （当期１０，２６７，５００）×（１０／２５０） ＝４１０，７００円 〔完成品原価原価〕→問３ 期首仕掛品原価＋当期製造費用−期末仕掛品原価−異常仕損費＝５０，０００，０００円 あとは製品勘定を使ってＰ／Ｌを作るだけですから簡単ですね。悩ましいのは、第一工程 の負担方式だけです。非度外視法では絶対にいけないかと言われれば、断言できません。 が、問題文から度外視法の方がはるかに適合的な感じはします。うまく説明できないので すが。ただし、予定価格を多用していますから、その判断の影響は小さく押さえられるも のと思います。[2001/09/02 20:48:54]
ぐれさん、こんにちは。 学校にも相手にされずとっても寂しい思いをしていました。 Ｂ材料と加工費を一緒に計算するときれいに割り切れるのでびっくりしました。 見ず知らずの私に丁寧でわかりやすい解説ありがとうございました。 ぐれさんのことは一生忘れません。 プリントアウトして永久保存しておきます。やっぱり学校やめよかな。。[2001/09/03 11:33:41]
こんにちは、のどあめさん 少しはお役に立てたのであれば幸いです。 割り切れない問題も多いので、割り切れなくても円単位になるように四捨五入して先に進 んでごらんになるとよろしいかと思います。 学校も頑張って下さいね。[2001/09/03 23:11:42]
ぐれさんの解説、学校でも評判です。 みんなとても喜んでいます。 先生も謝りにきてくれたのでもう少しがんは゛ってみます。 本当にありがとうございました。[2001/09/06 08:51:33]