記事タイトル:加工費工程別総合原価計算について 


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お名前: 権兵衛   
加工費工程別総合原価計算の問題の加工費の計算方法についての質問です。
とおるテキストの内容には、
原材料の計算・・・工程全体を単一工程とみなして計算する。
加工費の計算・・・累加法または、非累加法による工程別計算を行う。
と上記のようにありますが、次のとおるゼミの問題で加工費を計算するときに、どこで
累加法で計算するのか、非累加法で計算するのかを判断すればいいのでしょうか。

1.テキスト名 TACのとおるゼミ 工業簿記・原価計算1 P223
        問題6加工費工程別総合原価計算
2.問題文
当社では、加工費工程別総合原価計算によって製品原価の計算を行っている。また、月末仕掛品原価は先入先出法によって計算している。次の資料にもとづいて完成品単価を計算しなさい。なお、解答計算上生じた端数は円位未満第3位を四捨五入の上、第2位まで求めること。

資料
1.生産データ
               第1工程          第2工程
月初仕掛品量    800kg(30%)      1600kg(60%)
当月投入量    6700kg           6800kg
  計      7500kg           8400kg   
月末仕掛品量    700kg(70%)      1400kg(80%)
工程完了品量   6800kg           7000kg

(注)材料は第1工程の始点でのみ投入している。仕掛品量の( )内は、加工進捗度を表している。

2.原価データ
               第1工程          第2工程
            材料費     加工費       加工費
月初仕掛品原価 
第1工程      437,600    164,600  
第2工程      996,800    972,000    614,400
当月投入原価  4,174,100  4,935,000  4,654,000
[2001/08/14 09:07:29]

お名前: ぐれ    URL
こんにちは、権兵衛さん

わたしにはこの問題文から、累加法・非累加法のいずれによる「べき」との指示を読みと
ることができませんでした。そこでいかなる方法が原則的であるのかについて考えてみま
す。指示がない場合は原則的方法によるのが良いのではないかと思うからです。

第一に、累加法と非累加法を以下のように分別します。

工程別原価計算─┬──累加法
        │
        └──非累加法┬─ころがし計算法(累加法と計算結果が一致)
               └─一括計算法(累加法と計算結果が一致しない)

本問で求められているものが「完成品単価」であり、内訳が求められていないため、累加
法によるべきか、非累加法によるべきか、ということは問題にならず、一括計算法による
べきか、そうでない方法によるべきか、のみが問題となります。

第二に、基準の規定のしかたから、累加法が原則といわれることがあります。非累加法が
より詳細な情報を提供するにもかかわらず累加法が原則とされるのは、基準が最低限これ
くらいはやってくださいね、という性格を持つからだと思われます。ただし、これは決定
打にならないので、一応念頭に置く程度です。

第三に、加工費法(加工費工程別原価計算)においては、ころがし計算法の問題が出るこ
とが多いといわれます。学説上争いはありますが、原料費については結果的に一括計算法
と同様の方法によって期末仕掛品原価を計算するのが通常の方法です。とすれば、加工費
についても一括計算法を求めてしまうと、問題として単調になるかららしいです。これも
決定打にはなりませんので、一応念頭に置いておきます。

以上の点、及び、期首仕掛品原価が細分表示されていること、に鑑みますと、問題として
は、加工費について非累加法(ころがし計算法)をやって欲しいのではないかと思いまし
た。ただし結果としては同じになりますから、累加法で計算してもいっしょだと思うとこ
ろです。

いまいち決定的ではないので、ほかにもご存じの方がいらっしゃると良いですね。
[2001/08/14 10:03:59]

お名前: 権兵衛   
ぐれさん はじめまして
内容が濃く、しかもわかりやすい解説ありがとうございました。
もう一度、問題集(とおるゼミ)を、読み直したら、問題のいちばん下のヒントの欄に
加工費法では、材料費については工程を単一とみなして計算する。とありました。
そして解答は、加工費ついて、本問では累加法による計算を行う。とありました。
ぐれさんのおっしゃるとおり、加工費も材料費と同じ方法で計算すると問題としては
単調になり、また今回のヒントの文章から判断すれば、加工費は材料費とは別の計算を
実施してほしいような雰囲気が感じられます。そうすると累加法でも、非累加法でも
結果的には計算上は同じになりますね。
どうもありがとうございました。私のこんな質問にここまで解説していただきまして
とてもテキストだけでは見えない部分がとても勉強になりました。
勝手ではありますが、今後ともよろしくお願いします。
[2001/08/14 16:03:50]

お名前: いりのい   
本文の場合、期首仕掛品の内訳として前工程費がでていないので、非累加法を使うことになると思います。
[2001/08/15 10:55:03]

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