>後入先出法より先入先出法を用いるほうが期間利益は少なく計上される
売上原価が大きくなれば、売上総利益は小さくなる のはOKですよね。
ということは、物価下落時においては、後入先出より先入先出法を用いたほうが
売上原価は大きく計上され、その結果期間利益は小さくなる。
と、読みかえられます。
はたして物価下落時においては後入先出より先入先出のほうが売上原価が大きくなるのか…
簡単な例で確かめてみましょう。
期首商品…1個×@10
当期仕入…1個×@8 <物価下落時ですので、期首商品より単価を下げます
払い出し…1個
これを後入先出、先入先出を用いた場合それぞれの商品のボックス図を書いて、
売上原価の大小を確認してみます。
まず、後入先出法。
商品(後入先出)
━━━━━━┳━━━━━━
期首商品 ┃期末商品
1個×@10┃1個×@10
━━━━━━╋━━━━━━
当期仕入 ┃売上原価
1個×@8 ┃1個×@8
売上原価は8となりました。
次に、先入先出法。
商品(先入先出)
━━━━━━┳━━━━━━
期首商品 ┃売上原価
1個×@10┃1個×@10
━━━━━━╋━━━━━━
当期仕入 ┃期末商品
1個×@8 ┃1個×@8
売上原価は10となりました。
以上より、物価下落時においては、後入先出より先入先出のほうが、売上原価は大きく計上
されることが分かりました。
したがって、売上総利益も少なく計上されますね。
[2001/07/12 13:45:04]