記事タイトル:連結会計の手形取引について 


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お名前: komy   
連結会計の手形取引について教えてください
問題
P社はS社の株式を70%取得している。S社はP社に対して100,000円(原価80,000円)で商品を販売した。P社はこの取引の際、S社に60,000円の手形を振り出し残額は掛とした。手形、掛代金共に期末現在決済されていない。また、S社はP社から受け取った手形のうち50%を銀行で割引いた。
(資料として個別財務諸表の下に注として割引手形30,000円が控除されているとあります。)

上記の問題の債権債務の相殺消去の修正として下記のような仕訳が解答にあります
解答
P社支払手形 60,000  S社受取手形 30,000  
             短期借入金  30,000

どうしてもこの仕訳の導き方がわかりません。どなたかおわかりの方がいらっしゃいましたら教えてください。宜しくお願いいたします。
[2001/10/18 09:02:39]

お名前: 中級者   
 連結会計は連結集団を1つの企業としてみるので連結企業同士の取引は相殺します。

このことから,ここでは手形取引だけみますが,S社からP社に対して手形が振り出されている
ので相殺しなければなりません。
 しかし,P社は受け取った手形のうち50%を銀行で割引ています。これは連結企業間の
取引でないので相殺できません。
 そこで,銀行で割引かれた分は銀行からお金を借りた物と考えます。
 よって,ここでの相殺消去仕訳は
 P社支払手形 60,000 S社受取手形 30,000 ←相殺消去 
            短期借入金  30,000 ←これは新たに連結B/Sに加算されます。

ポイントは外部との取引は相殺消去できないところです。
[2001/10/18 13:31:37]

お名前: 中級者   
 補足ですがkomyさんの解いた問題は対照勘定法で処理がなされています。
評価勘定法もありますが,このタイトルの8つ下にそのことが書かれているので
私からの説明は省略させてもらって,そちらを参考にしてください。
[2001/10/18 13:44:54]

お名前: LILY   
まず、P社がS社に対して支払手形を発行しS社は受け取ったわけですから、もし割り引いて
いないのなら支払手形 60000/受取手形 60000(①)と相殺仕訳をすると思います。
個別財務諸表の注で割引手形控除30000とありますので、S社の個別財務諸表上では
受取手形(借方)30000(割り引いていない分)が記載されているはずです。
また、30000分の手形を割り引いた時には次のように仕訳をしますね。
当座預金       xxx/受取手形 30000
支払利息割引料 xxx
よって、手形で銀行からお金を借り入れたのと同じことですので割り引いた30000分は
短期借入金になります。
このことから、割引分の相殺仕訳は次のようになります。
受取手形 30000/短期借入金 30000(②)
求め方は①の仕訳と②の仕訳を合算するだけです。
以上です。
[2001/10/18 13:47:54]

お名前: komy   
中級者さん、LILYさん早々のお返事どうもありがとうございました。
お二方の丁寧な解説で理解することができました。
本当にありがとうございました。
[2001/10/18 17:36:01]

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