かなり前の90回試験で1級に合格した会社員です。
(それまで2回落ち、都合1年数ヶ月かかりましたが。)
私が連日の残業や休日出勤に負けず、答案練習会を除いて
独学で合格した際のポイントをまとめます。参考にして下さい。
1.基本書(教科書)として、TAC「とおる」シリーズを自分なりに
理解するまで内容を「書きながら」繰り返し読んだ。
(「書きながら」がポイントです。)
2.問題集TAC「合格へのアプローチ(だったと思います)」
を全て2回以上正解するまで繰り返し解いた。
これで、1の「理解する」が本当なのかどうか確認した。
3.TACの市販書に綴じ込まれている「情報会員」登録をした。
(解くべき過去問のチャート表が後日送られて来ました。
このチャート表があればこそ、直前にやるべきことの優先順
位がつけられた。)
4.会計学の理論は、大栄の「電車で覚える会計学」を使用。
タイトル通り、毎日の通勤電車や出張の新幹線の中で繰り返し
覚えた。
(チェックペンや付箋を使って、理解・暗記の進捗度合いが
わかる様工夫した。あと、いつ・どこで理解・暗記したか
メモした。ちなみに、「資本会計」は、金沢行きの「雷鳥」
車内で覚えた。五感をフルに使ってイメージを大切にして
覚えた。)
5.試験の2ヶ月前くらいから、「過去問」をTACから送られ
てきたチャート表に従って系統立てて解いていった。
また、解いた過去問について「何故間違えたのか(基本事項の
理解不足やケアレスミス、難易度の高さなど)」をチャート表
に書き込み、2回転目以降の参考にした。
さらに、問題の構造を理解すべき重要な過去問は、コピーを撮り
昼休みに会社で繰り返し眺めた。
5.TACの答案練習会に(合格した直前に初めて)参加した。
さすがはプロの講師、わかりやすくて思わず唸ってしまった覚えが
あります。
6.当日は、最初の5分で構造を理解した上で問題に取り掛かり、最後
の1秒まであきらめずに解答した。
1級の知識は、実務の世界では本当に役に立ちます。
私はとある製造業で損益予算・設備投資予算を担当しているのです
が、連結会計や資本会計、投資採算性評価(IRRなど)など、
1級でこそ学習できる分野の理解が必須です。1級を勉強したとき
のテキストは、今も会社の机にありよく辞書代わりに使っています。
企業会計に携わる者として、1人でも多くの方が日商1級に果敢に
挑戦して下さることを願います。
[2001/06/18 23:22:33]