記事タイトル:販売量差異について 


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お名前: kj   
予算実績差異分析において、販売量差異を出すときに、実際販売量と予算販売量の差になぜ、予算単位あたりの貢献利益を掛けるのでしょうか?なぜ実際ではなく予算の貢献利益を掛けるのか教えてください。
[2001/09/23 13:34:57]

お名前: ぐれ    URL
こんにちは、kjさん

予算実績差異分析(要因別)においては、貢献利益を販売価格差異、単位原価差異、そし
て販売数量差異に分けます。ここで販売価格差異と単位原価差異は価格面に関する差異、
販売数量差異はその名のとおり数量に関する差異です。

予算実績差異分析は主に販売部隊の業績を評価するために行われるわけですが、その主眼
は「予定していた数と実際に売り込んだ数の差」の把握にあります。その背景には、販売
価格は市場で決まってくるものであり、把握してみてもなかなかどうすることもできない
こと、また、単位原価については別途原価管理を行っていること、があるのではないかと
思います。

いずれにしましても、大事なのは販売数量差異であるわけですが、これをできるだけ純粋
な形で把握したいわけです。ここで価格面で実際価格を使いますと、売れた数は予算と全
くイコールであったのに、値段がたまたま上がったら有利な数量差異が出てしまうという
風に、販売数量差異が数量の差異に純化されなくなってしまうのです。そこで、予算で使
用した価格(予算販売価格と予算単位原価)を使うわけです。

ここでの考え方は、材料に関する差異を価格差異と数量差異に分けるときの考え方と全く
同じであるわけです。
[2001/09/26 13:44:10]

お名前: kj   
ぐれさん丁寧な回答をしていただきどうもありがとうございました。もしよければもう1点教えてください。この回答の中に書いてある単位原価差異とは、何のことでしょうか、参考書等の中でも見たことがない用語なのですか。
[2001/09/27 20:05:00]

お名前: ぐれ    URL
こんにちは、kjさん

予算上では、1個5円で作って10円で売ることになっていたのに、実際には1個6円か
かって9円でしか売れなかったものとします。1個当たりコストがかかりすぎたことによ
り発生した差異を、製品単位原価の差異、つまり単位原価差異と呼びます。他方、売値が
安くなってしまったことにより発生した差異を販売価格差異と呼びます。

もちろん逆に安く作れたり高く売れても同じです。一般的には、製品の販売価格が予算と
実績で異なったことによる差異を販売価格差異、製品の単位原価が予算と実績で異なった
ことによる差異を単位原価差異と呼ぶことになります。貢献利益差異を算定する前に固定
費差異は既に分離されていますので、単位原価差異は変動費差異と考えることもできます。

それぞれ予算と実際の価格差に実際販売数量をかけて計算します。
[2001/09/28 08:31:36]

お名前: kj   
しつこい質問に付き合っていただきぐれさんどうもありがとうございました。良かったらまた教えて下さい、感謝。
[2001/09/30 17:30:59]

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