記事タイトル:実体資本維持について 


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お名前: けん   
私は会計には初心者ですがゼミで資産の評価について論文を書くことになってしまいまして
先生が時価と実体資本維持の関係を調べろ!と言われたのですがその2つがどう関わって
いるかわからないので教えていただけませんか?
[2001/07/09 02:19:03]

お名前: クリボー   
 取得原価主義会計は解りますか?
この論点は取得原価主義会計の欠点を克服するための物価変動又は価格変動会計に
繋がる論点です。

 説明するとかなりの量になってしまうので財務諸表論の本の価格変動会計の項目を
調べることをお勧めします。

 会計初心者ですと多分理解しがたい論点だと思うのでがんばってください。
多分初心者でなくとも苦手な人が多いと思います。
[2001/07/09 03:29:47]

お名前: クリボー   
 補足です。
 上記の内容は主に実体資本維持(貨幣資本の投資対象としての財の物量でとらえるもの)
について調べられますが時価について書いて置かなかったので補足します。
 
 時価には一般に取替原価(再調達原価),純実現可能価額(正味実現可能価額)という
ものがあります。

 実体資本維持は取替基準と関係があります。
[2001/07/09 03:45:22]

お名前: けん   
クリボーさん、わざわざありがとうございます。取得原価主義会計はなんとか理解できるの
ですが、クリボーさんが言っていた実体資本維持と取替基準の関係について詳しく教えて
いただけないでしょうか?お願い致します。
[2001/07/09 12:15:15]

お名前: クリボー   
 それでは順番に説明して行きます。

 はじめに取得原価主義会計の欠点からです。
 取得原価主義会計では,外部取引による客観的な数値で計上されるので,その値には
客観性,検証可能性があります。
 しかし,取得原価主義会計では,収益が現在の価額で測定されているのに,それに対する
費用は価格変動を考慮していない過去の取得原価で計上されています。このため,同価格水準での
費用収益の対応が損なわれて企業の業績指標としての利益情報を提供することができません。

 他にもいくつか理由がありますが,上記のような欠点を克服するために価格変動会計があります。


ここまで理解していただけたでしょうか?
OKならば次ぎの段階に進みます。

 
[2001/07/09 13:21:55]

お名前: けん   
はい、ここまでは分かりました。わざわざ本当にすいません。
[2001/07/09 14:12:52]

お名前: クリボー   
 それでは本題に入ります。
 価格変動会計についてです。

 価格変動を資本維持計算ととらえた場合,資本維持を企業が投下した貨幣資本そのものの
大きさでとらえる貨幣資本維持説と,貨幣資本の投資対象としての財の物量でとらえる実体
資本維持説とに分かれます。
 さらに貨幣資本維持説は,貨幣価値変動期にも原初名目貨幣資本を維持すべき資本とする
名目資本維持説と,貨幣価値変動分を調整した上で原初投下資本である購買力としての貨幣
資本を維持すべき資本とする実質貨幣資本維持説に分かれます。

 他にもまだありますが,ここまでが価格変動会計の分類です。
ここまでで名目貨幣資本維持説は取得原価主義会計をとっていることが解ると思います。

 次ぎは時価の種類についてです。 
 解りましたか?
[2001/07/09 15:22:44]

お名前: けん   
理解できました。次をお願いします。
[2001/07/09 15:38:46]

お名前: けん   
理解できました。次をお願いします。
[2001/07/09 15:38:53]

お名前: クリボー   
 では時価についてです。
 
 まずは取替原価から
 取替原価とは,保有中の資産と同じものを現在の購入市場で取得して取替えるのに要する
支出額です。現時点での資産の再調達を仮定した場合の評価額であることから,再調達原価
とも呼ばれています。
 取替原価を基礎とすると,資産は購入市場での価格変化が生じるつど再評価されて評価損益
が計上されます。しかし,資産評価額が販売市場ではなく購入市場を基礎としているため,
価格変化がなければ評価損益が計上されない点で,この評価基準は収益認識に関する実現主義
の延長線上にあるといえます。
 なお,価格変動が存在する場合の利益額は,企業活動による真の操業利益と,購入市場に
おける価格変動から生じた保有損益の2つから構成されることになります。
 取替原価基準によれば,これに基づいて算定された操業利益の金額が,企業の物的資本を
維持した上での処分可能価額を表すこととなります。
 また,資産のB/S価額も,現在の時価を示すことになる。

 次ぎに純実現可能価額について,これは簡単に説明します。
純実現可能価額とは,資産の販売市場での売却価格からアフターコストを控除して算定される
ものです。
 純実現可能価額に基づくと,資産は取得時点ですぐに売却時価に基づいて評価されます。
ゆえに取得時点で原価と売価の差額が利益として計上されます。
 これは明かに実現主義と対立してしまいます。


 ここまでの説明で実体資本維持と取替原価の説明が終わったので2つの関係がわかると
思います。
 
 
 最後の結論は,理解できましたとの書きこみだけでは進みません。
 がんばって考えてください。

 
[2001/07/09 16:18:14]

お名前: クリボー   
 時価についてですが1つ書き忘れていました。
 割引現在価値についてです。
 割引現在価値とは,資産からもたされると予想される将来のキャッシュフローを利子率に
よって割引いた資本還元価値である。

 理論的には最も理想的な評価基準です。
[2001/07/09 17:14:36]

お名前: クリボー   
 何も書きこみが無いということは解かってなかったのでしょうか?
 ちょっと心配です。
[2001/07/10 01:02:03]

お名前: あいり   
>純実現可能価額とは,資産の販売市場での売却価格からアフターコストを控除して算定
アフターコストってどんなものをいうのですか?すいませんちょっときになっちゃって・・
[2001/07/10 10:18:20]

お名前: クリボー   
>アフターコストってどんなものをいうのですか?
商品を販売した後に係る費用です。例えば商品の修繕費,保証費用などです。
[2001/07/10 10:51:55]

お名前: あいり   
クリボーさんありがとうございます。横やりいれてすいません。
どうぞつづきをやってください。
[2001/07/10 13:27:40]

お名前: オナ2号   
クリボー、うざい。
[2001/07/15 22:36:16]

お名前: あいり   
クリボーさん そんなことないですよ!
いつもすごいなぁと思ってみています。
そんなこと言わずにこれからも書き込み続けてください。
おまちしてま〜す!
[2001/07/16 09:40:24]

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