記事タイトル:償却原価法で・・・ 


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お名前: すなふきん   
初めてかきます。
独学してますが分からない所はほったらかしなんで、いざ試験では痛い目にあってます。
次こそ合格したいんで分からない所はどんどんかこうとおもってます。
そこで、

  有価証券を額面金額より低い価額で取得した場合に、その差額を毎期一定の方法で加算する
  方法をアキュムレーション法という。

これは○なんでしょうか?それとも償却原価法と訂正しなければならないのでしょうか?
もしかしてアキュム・アモチゼーションをまとめて償却原価法というのでしょうか?
簡単なことですがよろしくおねがいします。
[2001/07/28 00:43:54]

お名前: イアン   
言い方が変わっただけで償却原価法は従来のアキュム、アモチです。
有価証券関係は企業会計原則ではなく、金融商品に係る会計基準が優先されるので、そっちを読
んでみて下さい。
[2001/07/28 00:57:44]

お名前: イソギンチャク   
償却原価法の定額法なら従来と同様かなぁ。
利息法ならば全然違うけれども・・・。
[2001/07/28 11:31:46]

お名前: ぐれ    URL
こんにちは、すなふきんさん、イアンさん

1.適用になる基準

まず形式的なことを申しますと、すなふきんさんが今年11月の日商を受験なさるのだと
すれば、そこでは「金融商品に係る会計基準」は適用になりません。

他方、来年以降の日商や全経、税理士試験、会計士試験などを受験なさるのであれば、イ
アンさんがお書きになったように、有価証券を含むすべての金融商品について、企業会計
原則でなく、「金融商品に係る会計基準」が適用になります。

2.すなふきんさんの書かれた文章

ところで、アキュムレーションというコトバは、企業会計原則にも「金融商品に係る会計
基準」にも登場しません。企業会計原則では「毎期一定の方法」とあるだけです。そして
この「毎期一定の方法」というコトバは「金融商品に係る会計基準」に引き継がれており
ます。ということは、結局、基準の変更はこの文章の適否を考えるときには問題にならな
いということになります。

しかし、「金融商品に係る会計基準」の導入に伴い、議論が整理され、「一定の方法」に
は、従来のアキュムレーション、アモチゼーションと同じ方法(定額法)のほか、利息法
などがあると考えられるようになっています。つまり、以下のようにわかれるわけです。

償却原価法─┬──利息法
      │  
      ├──定額法─┬─アキュムレーション
      │      │
      │      └─アモチゼーション
      │  
      └──(その他の方法が絶対にないとは言い切れない)

なお、「償却原価法」というコトバは「毎期一定の方法」を指すコトバで「金融商品に係
る会計基準」が使っています。企業会計原則にはこれ自体を呼ぶ名称が存在しません。

ということは、「有価証券を額面金額より低い価額で取得した場合に、その差額を毎期一
定の方法で加算する方法」には、企業会計原則上名前がなく、ただ実際上、アキュムレー
ション法が使われていたというだけです。基準の改訂によってではなく、学説と実務の発
達によって、アキュムレーション法以外の方法が重要な方法として登場してきたために、
たとえ企業会計原則による(「金融商品に係る会計基準」を考慮しない)としても、この
文章は正しくないわけです。

しかし、「金融商品に係る会計基準」の適用がなかった時代には、償却原価法といえば、
具体的にはアキュムレーション法がメインだったわけですから、その歴史的事実に即して
考えますと、あながちまちがいとは言いにくいわけです。かといって、正しいかと言われ
ると、たとえ「金融商品に係る会計基準」の適用がなくても、これは基準そのものに定義
があるのではないので、正しいとも言えません。

このように、基準の改訂によってというよりも、学説と実務の発展によって変わってしまっ
た定義を11月の日商検定で問うことはないと思います。
[2001/07/28 12:11:23]

お名前: すなふきん   
返事をくださったみなさまありがとうございます。
やはり1人で悩むより、こうしてアドバイスされるとすごく助かります。
ちなみに私は、日商OR全経→税理士となるためがんばってます。
しかし、7月の全経試験は「びっくりした」と思う今日このごろです・・・
[2001/07/28 18:46:16]

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