記事タイトル:新設合併のときの営業権 


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お名前: まゆみ姫   
新設合併の問題で、営業権の算定でつまづいています、誰か助けてくださ〜い!
問題はこうです。
 A社                     B社
  諸資産 5000000  諸 負 債  2150000  諸資産 4000000 諸 負 債 1750000
            資 本 金  2000000           資 本 金 1500000
            資本剰余金   200000           資本剰余金  150000
            利益剰余金   650000           利益剰余金  600000
 A社については、純資産額に対する同種企業平均自己資本利益率3%相当額と過去の経常的平均収益額との差額、つまり同社の超過収益額を10%で資本還元し、営業権の評価額を算定する。なお、同社の過去三年間の経常的平均収益額は97500000円である。
 B社については、純資産額に対する同種企業平均自己資本利益率4%相当額と過去の経常的平均収益額との差額を12%資本還元し、営業権の評価額を算定する。
なお、同社の過去三年間の経常的平均収益額は 108000000である。

この問題での営業権の計算と、資本利益率、資本還元の意味がよくわかりません。
誰か教えて下さいおねがいします。
[2001/06/17 21:16:42]

お名前: ぐれ    URL
こんにちは、まゆみ姫さん

A社の自己資本は2,850百万円、B社の自己資本は2,250百万円ですね。そのお
かねをどこから調達したか、という目で見ると、純資産とは自己資本のことになります。

1.自己資本利益率

「X÷Y」というのを「YX率」と呼ぶことが多いです。「自己資本利益率」というのは
「利益÷自己資本」ですね。同種企業の平均「自己資本利益率」が3%だったり(A社)
4%だったり(B社)するわけです。A社は2,850百万円の自己資本を持っているわ
けですが、それだけの自己資本を持っていれば、A社の同業他社さんは

2,850百万円×3%=85.5百万円

の利益を毎年かせいでいるということを意味します。A社は97.5百万円の利益をかせ
いでいるわけですから、偉いものです。ほかの会社より毎年12百万円多くの利益をかせ
ぎだしているということです。これが問題文のコトバでは「超過収益額」ということにな
ります。

同じように、B社の同業他社さんは90百万円の利益をかせいでいるのに対し、B社は、
108百万円の利益をかせいでいます。超過収益額18百万円です。

2.資本還元

「この利益をかせぐのに、普通どのくらいの資本が必要か?」というものを計算するのが、
資本還元です。資本還元は仮定計算なので、いろいろな方法がある(問題の場合は問題の指
示に従う)のですが、おおざっぱに考えてみましょう。

たとえば100の価値のある財産があって、平均して期待される利益率は10%としましょ
うか。期待される利益は10ですよね。これを逆に言うと、利益が10あって、平均して期
待できる利益率が10%なら、この財産の価値は100だ、ということになります。これが
資本還元の意味です。

こう考えると、この設例について「普通どのくらいの資本が必要か」というときの「資本」
は「(純)資産」というふうに考えた方がわかりやすいかもしれないです。どのような率を
使うかによって、資本と考えた方がイメージしやすいときと、純資産と考えた方がイメージ
しやすいときがあります。

この設例では、「営業権」という財産が毎年超過収益分の利益を生みだしている、という仮
定を置いているわけです。そしてこの「営業権」が毎年営業権の価値の何%の利益をかせぎ
だすと仮定したかというと、A社については10%、B社については12%だと考えたので
す。ですから、A社についてみると、

12百万円÷0.1(つまり10%)=120百万円

の「営業権」という財産があれば、この超過収益を生みだすことができるはずです。これが
この設例で言うところの「営業権」の価値です。同様にB社については150百万円という
ことになりましょう。

なんらかのヒントになるといいのですが。
[2001/06/18 10:27:56]

お名前: まゆみ姫   
なるほど!よくわかりました。 先に進めそうです、ありがとうございました。
[2001/06/19 03:13:43]

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