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お名前: AKT
手形貸付金・手形借入金の際に発生する担保についてのことなのですが、
貸出額は担保の額面金額の何割程度まで貸し出すのでしょうか?
また、その借入金に対しての利率の計算などを分かりやすく教えていただけないでしょうか?
[2001/12/03 21:46:22]
お名前: 不良債務者
融資の契約を結ぶ際に取り交わす諸条件(例えば、担保・保証人・金利・貸出期間・返済方法など)は、債権者・債務者の双方が合意すれば法律で許される範囲ならばどのような条件でもOK
です。
担保について言えば、債権者が債務者の信用状況を調査し、返済に全く懸念がないと考えれば、
担保なし(無担保)での融資も可能です。少しでも返済に懸念があると考えれば担保を求める
必要があるでしょう。従って、何割程度まで貸し出すかは債権者側の社内規定(考え方)によ
るもので一概には答えはないかと思います。また、どうしても担保に依存しなければならないのであれば、不動産担保であれば時価評価額の70%〜80%程度を担保評価額として、その範囲
で貸出すというのが考え方として一般的かと思います。ただし、バブル崩壊の過程を検証すれば
解かるように時価評価と言うのも実にあてになりませんのでその辺は慎重に考えましょう。
利率についても同様です。双方が合意すれば基本的にはOKです。一般的に債務者に対する信用リスクが高いと思えば金利は高くなり、低いと思えば金利は低くなります。また、優良な担保などでカバーされていれば、担保でカバーされていない時に比べ金利は低くなります。
現在、都市銀行の短期プライムレート(期間1年以内の最優遇貸出レート)は1.375%と
なっていますのでこの金利を基準に、債務者の信用リスク、担保状況、貸出期間、採算などを
勘案し、利率(都市銀行の場合)は決定されます。ちなみに、手形での貸付は貸出期間1年以内で、それを越える場合は証書貸付となるのが一般的です。
借入金額×利率×借入日数/365日で利息を計算します。
例)借入金額 1,000,000円
利率 2%
融資日 平成13年10月1日
返済日 平成13年12月31日
利息計算 1,000,000円×2%×92日/365日=5,041.09・・・
円未満を切り捨てして 5,041円となります。
債権者側からみて、この利息を融資日である10月1日に受け取る場合を先取り、
返済日である12月31日に受け取る場合を後取りと、
言います。
また、10月1日から12月31日を92日と計算しましたがこれを両端計算と言います。
融資日あるいは返済日のどちらかを借入日数に含めず、91日として利息を計算する方法
もありますが、この場合は片端計算といいます。
銀行などは利息先取り・両端計算で計算されます。
他に不明な点があればどうぞ。
[2001/12/05 18:14:21]
お名前: AKT
銀行は両端計算とありますが、片端計算というのはどのような時に使うものなのでしょうか?
これからも分からない事があったらお聞きすると思いますので、宜しくお願いします。
不良債務者さん、ありがとうございました。
[2001/12/05 22:03:26]
お名前: 不良債務者
片端計算の場合
例えば、手形で借り入れた場合、その支払期日に返済が出来なくて手形を
更改(書換)するような場合があります。
例)借入日(融資日) 平成13年10月1日
返済日 平成13年12月31日
新返済日 平成14年 3月31日
↓
つまり 旧手形(更改前)振出日 平成13年10月 1日
支払日 平成13年12月31日
新手形(更改後)振出日 平成13年12月31日
支払日 平成14年 3月31日
更改前の手形
○____________○_____________
平成13年 平成13年 平成14年
10月1日 12月31日 3月31日
×____________○
更改後の手形
更改前の手形は10月1日から12月31日の両端(92日)で計算します。
更改後は12月31日を含めず片端(平成14年1月1日〜平成14年3月31日・90日)
で計算するのが一般的です。そうしないと12月31日に2重に利息を取ることになってしまいます。
[2001/12/06 10:54:21]
お名前: AKT
不良債務者さん、2回にわたる返信ありがとうございました。
これからも分からない事があったらお聞きすると思いますので宜しくお願いします。
[2001/12/06 22:56:26]
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