例題
A社は、B社に500,000貸し付けている(返済日×3年3/31、年利5%、利払日3/31)。
×1年3/31にB社から、条件緩和の申し出があり、利率を3%に引き下げた。
なお、A社の決算日は3/31である。
<将来キャッシュフロー>
×1年度 受取利息500,000×3%=15,000
×2年度 受取利息15,000+元本返済額500,000=515,000
<割引現在価値>
×1年度 15,000/(1+当初の約定利子率5%)≒14,286
×2年度 515,000/(1+5%)^2≒467,120
14,286+467,120=481,406
×0年度末貸倒引当金繰入額=500,000−481,406=18,594
同様に、×1年度末も次のように計算する。
515,000/(1+5%)≒490,476
×1年度末貸倒引当金繰入額=500,000−490,476=9,524
[2001/01/06 11:17:20]
こんにちは。
takuyaさんのものとは違った形で理解中心に解説します。
yasuさんは利子率による割引の理論については十分に理解なされていますか?これは上の例
題から引用すれば現在の500,000と一年後の525,000の現在価値は同じだということですよ
ね。ところが、利子率を3%に引き下げたことにより将来受け取ることになっている515,000
は、当初貸し付けた際の一年後の525,000が現在の500,000と同じ価値であったのだから、こ
れよりも減価していることは明らかです。
それではいくら減価しているのか?これを計算するのが割り引き計算であり、具体的には当
初の約定利子率で将来のキャッシュフローを割り引くことによって現在価値が求まり、これと
の差額が減価分ということになるのです。貸倒引当金は評価勘定であるから、貸付金から控除
されることによって貸付金の現在の実際価値が表示されることになるのです。
[2001/01/10 15:48:44]