記事タイトル:連結会計について 


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お名前: ゆーじ   
こんにちは。
連結会計について、まとめて3つ程質問させてください。
因みに以下の質問は全てライブインで勉強した結果生じたものです。

(1)資本連結の際、借方に少数株主損益や連結調整勘定が出た場合、両勘定とも費用ですよね。
    これらをなぜ収益である連結剰余金に加えるのですか?

(2)段階法ー部分時価評価法で子会社の土地の評価アップが×1年末200円、×2年末300円とします。
   P社は子会社株式を×1年末30%、×2年末40%取得しています。
   評価替剰余金の計算が理解できません。
   この時、評価替剰余金は200×0.3+300×0.4=180円です。
   なぜ、300×0.7=210円にならないのですか?
   私がお聞きしたいのは、一括法でないからとか言うことではありません。
   ×2年末に現実に70%保有しているのだから210円になると思うのです。
   これは連結会計の処理方法が現実の事象と乖離していると考えて暗記するしかないのですか?
(3)買掛金と売掛金の貸借取引では、なぜ仕入と売上は相殺しないのですか。

以上の3点です。
1つだけでもかまいませんので、よろしくお願いします。
[2001/08/22 17:03:16]

お名前: ぐれ    URL
こんにちは、ゆーじさん

ごく簡単にですが。

1.資本連結の仕訳で連結剰余金に加えておりますが、これは個別貸借対照表上の
連結剰余金を合算したものを「取り消す額」を増加させています。だから連結上の
費用を仕訳上加えているのです。

2.うまく説明できないですが、子会社株式取得時の時価評価は、子会社全体を時
価評価するためにやっているのではなく、株式を取得したときに「その株式には、
××のおかねを払ったけど、実質的にはいくらの価値のあるモノなのだろう」とい
うことを知るために行うものです。金融商品の時価評価とは趣旨が異なります。そ
こで、株式を取得したときに「その分にちょうど対応する部分」だけを時価評価す
るのです。一括法は簡便法です。全部時価評価法では少し考え方が違いますが、部
分時価評価法だとこんな感じです。

3.仕入れと売上げは別途相殺します(売上原価/売上高の仕訳)。
[2001/08/22 21:05:48]

お名前: ゆーじ   
ぐれさん、いつもありがとうございます。
このコーナーで疑問点が解決できるおかげで、独学の私は本当に助けられています。

ところで御回答の内容についてですが、2、3についてはおかげさまで理解できました。
ただ1については依然として靄がかかった状態です。
処理方法を暗記しているので、このまま放置しておいても解答を導くのに支障はありません。
ただ、あと一歩のところで連結を突破出来そうなので、どうしても気になります。
しつこいようですが、今一度質問させてください。

「取り消す額」を仕訳上増加させていると説明してくださいましたが、まず「仕訳上」の意味
がよく分かりません?
仕訳だけの処理という意味ならば、少数株主損益と連結調整勘定を除いて連結S/Sの連結剰余金
をもとめるべきですよね。
というのも、これらは費用であって利益ではないのですから。
でも、連結S/Sではこれらを含んだ額が連結剰余金期首残高になりますよね。
連結剰余金期首残高はすべて過年度の利益ですから、結局両勘定は利益になるのですが・・・。
私の考え方の、どこが間違っているのか教えてください。
[2001/08/24 11:05:26]

お名前: ぐれ    URL
こんにちは、ゆーじさん

以下において、連結調整勘定は借方に発生しているものと前提します。貸方だと
逆になります。また、少数株主損益は利益である(連結上は、ゆーじさんのお書
きになったように、費用です)ことを前提します。

1.過年度の少数株主損益/連結調整勘定償却額について(開始仕訳)

先にお答えしたものは、これを念頭に置いています。ごく簡単な開始仕訳は、

(借)資本金   ××× (貸)子会社株式 ×××
   連結剰余金 ×××    少数株主持分×××
   期首残高
   連結調整勘定×××

のようになりますが、この借方の連結剰余金期首残高は、連結時の子会社連結剰余金
と、過年度の少数株主損益、及び、過年度の連結調整勘定償却額を加算したものにな
ります。過年度のこれらを「借方の連結剰余金期首残高」に加えている理由は、この
「借方の連結剰余金期首残高」というのが、個別財務諸表における連結剰余金期首残
高を合算したものから「差し引いて」連結財務諸表における連結剰余金期首残高を計
算するためのマイナス額だからです。

これが前回書いた内容です。

2.もしかして当期の少数株主損益/連結調整勘定償却額?

当期のこれらに関する仕訳(連結財務諸表を作成するための資本連結仕訳)は、

(借)少数株主損益 ××× (貸)少数株主持分 ×××
(借)連結調整勘定 ××× (貸)連結調整勘定 ×××
   償却額

となりますが、連結「貸借対照表」を作成するための仕訳を行う場合、P/L項目と
S/S項目を連結剰余金に置き換えますから、以下のようになります。

(借)連結剰余金 ××× (貸)少数株主持分 ×××
(借)連結剰余金 ××× (貸)連結調整勘定 ×××

借方にある連結剰余金とは、連結財務諸表における連結剰余金を減少させるマイナス
額であることに留意して下さい。これは連結貸借対照表において、連結剰余金が貸方
にかかれる(資本の部に記載される)ことを考えて頂くと容易にイメージできること
と思います。

以上要しますと、連結貸借対照表における連結剰余金や、連結剰余金計算書における
連結剰余金期首残高というのは貸方項目であり、「仕訳において借方にある」これら
の項目は、マイナスするための額である訳です。なので、費用を「仕訳においては借
方に置く」=「仕訳において借方に加算する」ことになります。

というあたりのことを言いたかったのですが。
[2001/08/24 14:49:10]

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