皆さんこんにちは。ねこねこです。
7月の全経上級を受験予定ですが、連結会計における税効果の仕訳が分かりません。
◎第1問
A社はB社の発行済み株式の80%を保有している。
アップストリームにて未実現利益が1,000円ある。
法人税率は40%である。
この場合・・・
・売上原価 1,000/棚卸資産 1,000
・繰延税金資産 400/法人税等調整額 400 ← 1,000×法人税率
・少数株主持分 120/少数株主損益 120 ← 1,000×少数株主持株比率×(1-法人税率)
◎第2問
条件はそのままに、貸倒引当金を1,000円控除した。
この場合・・・
・貸倒引当金 1,000/貸倒引当金繰入 1,000
・法人税等調整額 400/繰延税金負債 400 ← 1,000×法人税率
・少数株主損益 120/少数株主持分 120 ← 1,000×少数株主持株比率×(1-法人税率)
以上2問ですが・・・
1・仕訳自体はこれでよろしいのでしょうか?
2・少数株主損益になぜ(1-法人税率)をかけるのでしょうか?
うーん、根本的に税効果会計が分かっていない気がするのですが、
どなたかお分かりの方いらっしゃいましたら、ぜひぜひご教示下さい。
よろしくお願いします。
ではでは。
By ねこねこ
[2001/06/20 23:36:44]
仕訳はあっていますが、この仕訳は4段階で考えた方がわかり易いと思います。
私は、実際に実務で4段階に別けて仕訳を切っています。
売上原価 1,000/棚卸資産 1,000
少数株主持分 200/少数株主損益 200 ← 未実現利益×少数株主持分比率
繰延税金資産 400/法人税等調整額 400 ← 未実現利益×法人税率
少数株主損益 80/少数株主持分 80 ← 税効果分×少数株主持分比率
第2問は逆で考えて頂ければと思います。
なお、実務で注意すべきことですが、棚卸資産未実現利益に係る税効果ですが、
販売側が赤字の場合は、税効果がありませんので繰延税金資産は認識されません。
詳しくは、「連結財務諸表における税効果会計に関する実務指針」の12項〜17項
に載っております。
[2001/06/21 13:04:22]