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お名前: サザエさん
みなさん下記の問題教えていただけませんか。
標準原価カード
直接材料 12.5kg × 1、000円/kg = 12、500 円
直接労務費 5h × 700円/h = 3、500 円
製造間接費 5h × 800円/h = 4、000 円
−−−−−−−
小 計 20、000 円
仕損品評価額 ?
差 引 ?
※工程の終点で仕損が発生することが確認されており、標準歩留率は80%である。
この仕損品は、1単位あたり 6、000円と評価される。
という問題で、標準原価カードの作成なんですが、
答えは 最後の差引は18、500円 仕損費 2、500円です。
なぜ、仕損費2、500円になるのか分かりません。
どなたか宜しくお願い致します。
[2001/05/31 09:25:20]
お名前: ぐれ
こんにちは、サザエさん
このように考えてごらんになってはいかがでしょうか。
「仕損品評価額」のみを差し引いているので、仕損費はすでに原価
標準に含まれています。すなわち度外視法によっていると考えられ
ます。
この原価標準は「完成品1個」を作るのに必要な目指すべき原価で
あるわけです。「完成品1個」を作るまでに発生する正常仕損品が
A個あるといたしましょうか。
「1個+A個」の材料やら加工努力やらをつぎこんで「1個」の完
成品が手に入ります。標準歩留率が80%なので、
1/(1+A)=0.8
です。Aは0.25個となります。1.25個の犠牲のもとに1個
の完成品です。1.25個の犠牲の費用は原価標準により2万円で
す。0.25個の仕損品にかけた費用は0.4万円、その評価額は
0.15万円です。仕損費は差し引き0.25万円となります。
なにかのヒントになると良いのですが。
[2001/05/31 21:52:00]
お名前: サザエさん
ぐれさん書きこみありがとうございます。
ヒントになりそーで、あまり理解できてないような・・・・
頭悪くてすみません。自分なりに理解できるまでがんばってみます。
ありがとうございました。
[2001/06/01 09:58:35]
お名前: ぐれ
こんにちは、サザエさん
少しご疑問の点とずれたようで申し訳ないです。
まず念のためですが、仕損費は仕損品にかけたコストから、仕損品の
評価額を差し引いた額で計算しますよね。
さて、原価標準はきちんと調査して作るものですが、理想を追いすぎ
てはいけないです。ヒトはミスをおかすものですから、少しくらいの
ミスは織り込んで原価標準を作っておかないと、工場のヒトのやる気
が起きません。「ほとんど不可能と言われた原価標準」を達成しよう
と意気込むヒトはあまり多くないからです。
そこで「仕損品にかけたコスト」は当然原価標準に含めるのですが、
その表現の仕方に2つあります。
ひとつは、「理想的な原価標準」+「仕損費」と表現する方法です。
よくご存じかと思いますが、この方法によれば、「仕損費」の部分が
明確にわかっているので、たとえば「終点発生なら完成品のみ負担」
などの正確な処理が思うようにできます。こういうやり方を、実際総
合原価計算の場合になぞらえて、非度外視法と呼んでいます。
他方、もうひとつのやり方は、「仕損もこみこみの標準」として表現
する方法です。こうすると「仕損費」を分離して把握できなくなりま
す。標準を作るときに「標準歩留率」を調べているので、計算上は分
離できそうな気がするのですが、分離してしまうとそれは上の非度外
視法になります。ここでは分離しないとどうなるか、を考えることに
なります。これが度外視法です。もしお持ちであれば、92回工業簿
記の問題文そのものが、「非度外視法がいかにすばらしいか」と言う
観点から書かれていますので参考になります。
そこでなんですが、サザエさんの挙げられた問題では、原価標準に仕
損費を足し算する形になっていません。ということは、度外視法の形
にしかすることができないのです。
とすれば、原価標準のなかには、「ちゃんと完成したブツ」にかかっ
たコストと、「仕損品になってしまったブツ」にかかったたコストが
いっしょくたに入っているということになります。仕損費は
「仕損品にかかったコスト−仕損品の評価額」
ですが、評価額の方は後から差し引きしていますので、「仕損品にか
かったコスト」だけが原価標準に含まれているわけです。
もういちど原価標準というものの意味を考えてみますと、それは、
「完成品1単位あたりいくらのコストがかかるものなのか」
を意味しています。「完成品1個」あたりです。この原価標準の意味
と、度外視法の意味を考え併せると、
「A個の仕損品という尊い犠牲の上に完成品1個が完成するなら、完
成品1個は、その1個にかかったコストだけでなく、A個の仕損品に
かかったコストも加え、その両方を足したものが、完成品1個あたり
のコストなのだ」
ということになります。ここで、1個の完成品ができあがるまでに尊
い犠牲となるA個の仕損品とはいったい何個なのか、ということを考
えることになります。それが上でお話しした計算です。
そして評価額を考えるときは、とうぜん、このA個の評価になります
のでこれまた、上の計算になるのです。
最後に仕損費は「仕損品にかかったコスト−仕損品の評価額」になる
ので、差し引きして求めます。
少しはヒントになりましたでしょうか。
[2001/06/01 23:32:18]
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